昔話 その4 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

つまづいても 犬たちとのエブリデイ

ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

アルフの生まれた訓練所は家族で運営されていた。私はその訓練所に入れるものと思っていたが、所長さんは自分の所は見習いの子を置かないとのことで、埼玉の訓練所を紹介していただけることになった。

今の若い人たちは 大概、専門学校を出ていくつかの訓練所で実習などしてから決めることがほとんどだが 当時はそんなことも知らないので紹介された訓練所に なんの不安も疑問も感じることなく入所を決めた。

高校もなんとか無事に卒業し、意気揚々と新しい一歩を踏み出した。埼玉の訓練所には大勢の見習いがいて犬の世話から人間の食事の支度まで交代でやっていた。朝は5時に仕事開始だった。少し生活に慣れた頃、初めての担当犬をもらった。アデラという名前のシェパードのメスでもうじきお産を控えていた。毎日、アデラを散歩に連れ出し 先輩に教わりながら産室の準備をしたり出産の事を予習した。そして、アデラは11頭の子犬を無事に産んだ。お産の最中の事は必死だったのであまり覚えていないが、ただ ちゃんと犬の形をしたものがお母さん犬の中から出てきた事に感動していた。なにせ11頭も生まれたので ただでさえアデラのおっぱいだけでは足りないのだが、ここでアクシデントが起きた。お母さん犬のお乳がアルカリ乳になってしまい授乳ができなくなったのだ。新米の私には詳しいことは分からなかったが、とにかく11頭の子犬たちに2時間ごとに人口哺乳をする・・というのが 私のメインの仕事になったことだけは分かった。ひぇぇぇぇあせるできるのだろうか・・一抹の不安(-。-;)


わんわん今日のわんこわんわん

8月も もう終わりだが相変わらず暑さが続いている。うちには今 とにかく老犬が多いので彼らの健康管理には特に気を使う。'94年生まれの子達が何頭かいるが、その中でもニーナという黒ラブが足腰が弱くなりトイレに出すのに補助が必要になっている。時々 レーザー治療をしているが効果も薄れてきているようだ。私たちの仕事は揺りかごから墓場までを見るのだが、歳をとった彼らを目の前にすると残り少ないであろう日々を 如何に気持ちよく過ごさせてあげるかというのが課題だといつも思う。

ジジ ババ犬達、今日も暑いけど頑張って生きようねチューリップオレンジ