【自立って目指すもの、手放すもの?】

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20時45分にブログアップのＨＡＰＰＹ親子塾の浅賀です。
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【自立って目指すもの、手放すもの?】

皆さんは、「自立」という言葉をどのように解釈し日頃使っていますか?

私は、子育ての目的においても、人間の成長・向上の目指すべきゴールの意味でも「自立」という言葉を用いています。

しかし、先日「自立を手放す」という言葉を聞きました。
エッ!どういうこと?と一瞬ドキッとし、話をよく聞きました。

皆さんは、ここまで聞いて想像がつきますか?
これは、よくある言葉の怖さでもあります。

よく聞いてみると、「自立」という言葉を使っている視点が違うのです。

結論から言えば、「自立」は１つの目指すゴールであることは間違いありません。
しかし、「自立」の受け止め方や目指している自立は人それぞれ違います。
「自立」を検索すれば、自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力でものごとをやっていくこととあります。

人が生まれてから死ぬまで、人の助けを借りずに生きていくことは、ほぼ無理です。
「人に迷惑をかけない」よく言われます。迷惑をかけずに生きていけますか?
この迷惑の意味も人によってさまざまです。

「失敗はいけない」も同様。「失敗をとおして学んでいく」という考え方もあります。

子育てでは、発達段階をもとにこの年齢では、こんなことができるようになるとか、少し先をイメージして向かっていく自立の過程を課題にすることも多いですね。

あなたは、完成形として（GOAL）の「自立」のイメージはどんな状態を考えているでしょうか?

日本人は、生まれてから親や先生から完璧を求められ、成長していく段階でそれができないと「あなたはダメな子」「できない子」とされ、それでもずっと完璧を求めて努力してはいないでしょうか?

「こうでないとダメ」「私はダメなんだ」「どうせ私は…」などの考え方に代表されマイナス感情が蓄積されます。でも自立を目指そうとします。

完璧を求めなくても、発達段階や自分の個性や強み・弱みに応じた形で求めればいいのに、完璧・完全な自立（親や自信のイメージ）を求め続けて、メンタル面で挫折したり、心が折れたりします。
昔の実態からは、随分開放されてきたようですが、「あなたは、お姉ちゃんなんだから」呪縛で苦しんできた人も多いのではないでしょうか?

「自立を手放す」は、「完璧を求めなくてもいいんだよ」「自分のできることを頑張ればいい」ということが最も素直な表現であろうと思います。完璧に縛られ過ぎて生きづらくなることは本末転倒です。

全部一人で頑張らなくてもいいし、自分の苦手なことは人に頼めばいいし、自分でできなくても自立してない人ではないのです。

何せ、自立というゴールは、一つの要素から成り立っているのではなく、たくさんの要素でなりたっているのです。その中には、得意なこと、不得意なこともあります。感じ方・考え方も一人一人違うように全員が同じ状態になることを目指しているのではありません。

同じ「自立」でも、どこを見るか、何を見るかによって解釈は異なります。
「自立は目指すべきもの、自立は手放すもの」という表面的な言葉の受け止めだけを捉えて心がブレるようではいけません。

でも、同じようなことが身の周りにたくさんありませんか?

メンタルでの課題、セルフイメージ、自己肯定感すべて同じような過程で形成されているように思うのですが…

本質は何か?原理・原則は?など、多くの情報に振り回されている今だから、見失いたくないものです。
私は、一人でも多くの人の悩みや課題をいろいろな視点から考えて、笑顔になってもらいたいといつも思っています。思いはなかなか伝わらないというのも１つの課題だと思いますが。
だから、何のために…の目的は見失いたくない。