遺伝性びまん性胃がん!?① | おひとりさま、がんになる

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私の経験が同じおひとりさまのお役に立てれば♪

   乳がんで退院する前日、病室に知らない先生がやって来ました。

   遺伝診療の担当だという若い女性の先生。

 

   私が遺伝性のがんである可能性が高いので、「家族のがん歴を詳しく聞かせてください。」とのことで、両親、祖父母、叔父叔母、従兄姉、従兄姉の子供まで、がん歴を聴取し、家系図みたいなものを作り、情報を書き込んでいきます。

 

   「私が今日来ること聞いていませんか?」と聞かれたけれど、聞いておりませ~んえー?

   今までも、連絡がないことはあったので、それは気にならないけれど、遺伝性って!?そっちが気になる・・・!!

 

   そう言えば、手術前、乳腺センターのY先生が「あなたは、ひょっとしたら数万人に一人ぐらいの珍しい病気かも知れませんね・・・。」と。ボソッと言ってたのを思い出しました。

   その時、「それって、どういうことですか!?」と聞いたら、「もう少しはっきりしたら、その時に説明するからね。」と言われ、モヤモヤしつつも、すっかり忘れてたその話らしい・・・。

 

   質問をしたけれど、その時には、「(母方の)伯母さんと、乳がんと胃がんの病歴が全く同じなので、家族性が疑われるんですよ。詳細は、次の診察の際にY先生からお話があると思います。」と言われただけで終わりました。

 

   そして、退院後初の診察時。

   乳がんや治療方針の説明が終わった後、Y先生が「あなたは、胃がんが印環細胞がんで、乳がんが小葉がんで、伯母さんも、あなたと同じように、胃がんと乳がんでしたよね。昔は、詳細な検査もなくて、伯母さんが印環細胞がんだったかは、分からないけれど、あなたが印環細胞がんを発症して、二人が同じ二つのがんを発症しているということで、遺伝性びまん性胃がんである可能性があるんです。」

 

 はてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク ガーン

 

「何ですか!?それ・・・。」

 

   「アンジェリーナ・ジョリーが、遺伝子検査の結果、乳がんの発症リスクが高いと判明したから、乳房切除後、再建したのは知ってる?その遺伝子とは、別の遺伝子の変異が原因で発症する遺伝性のがんがあって、遺伝性びまん性胃がんと言うんだけど、小葉がんも発症する可能性が高いんです。」

 

   聞いたこともない遺伝子の名前を使って説明してくれたけれど、そのあたりはチンプンカンプンですゲッソリ

   母方が、がん家系だという認識はあるけれど、遺伝性びまん性胃がんなんて、病名を告げられると、まだ決まった訳ではないのに、もっと重い病気のように思えてきますえー?

 

   先生は続けて、「ただ、それは、遺伝子の検査をしないと分かりません。それをするかどうかは、最終的にあなたが決めることになるけれど、遺伝子検査についての詳しい説明をするのに、1時間はかかるので、日を改めなくてはいけません。後日、説明の時間を取るので来てください。」

 

   「はい・・・分かりました。」

 

   いや、分かってないけれど、「分かりました。」としか言えなくて、診察室を後にしました。

 

   決まってはないけれど、自宅に戻ってから遺伝性びまん性胃がんを調べてみるけれど、情報が意外に少ないのです。

   やっぱり、珍しい病気なのかなぁ!?

 

   調べてみておいて、今考えても仕方がない、遺伝子検査をどうするかは、先生の説明を聞いてから考えようと思い直しました。