2月24日(金)・・・この日のことは一生忘れないと思います。
取り敢えずのつもりで受けた胃の内視鏡検査で、スキルスがんの疑いをかけられるとは。
撮影した写真には、瘤のようなものではなく、緩くうねったヒダのようなものが見えました。
「このような形状になるのは、スキルスがんの可能性があります。」
え・・・一瞬時間が止まったような気がしましたが、隣で一緒に聞いている母親のためにもしっかりしなくては!!という思いだけで、冷静さを保てたような気がします。
「ピロリ菌の検査で陽性だったので、先に除菌のためのお薬を1週間飲んでもらいます。検査結果は、大体1週間後です。」
そうか・・・でも、1週間後には、乳房MRI検査がある。
スキルスがんだったら、胃の手術が先でしょ!?
どうしたら良いの? いろんな考えが頭を駆け巡りました。
「先生、最初に乳がんで手術予定だと言いましたが、1週間後には乳房MRI検査があるんです。もし、スキルスがんだったら、先にそちらの治療になるじゃないですか?私はどうしたら良いでしょうか?」
するとB病院の先生は「そうでしたね。分かりました。なるべく早く検査をしてもらうようにしますから。」と、検査用紙に至急と書き込んでくれました。
途方に暮れていた私にとっては、その先生の表情や話し方、全てが信頼できるものだったのが救いでした。
母には、帰りの車の中で「まだ、がんだと決まった訳ではないから、今、いろいろと考えを巡らすのはやめよう」と言いましたが、やっぱり一人になると考えてしまうんですよね、最悪のシナリオを。
こんな時には、お酒の力を借りて寝たいんだけど、ピロリ菌の除菌の薬を飲むから、お酒が飲めない。
お酒に逃げてはいけないんですが、この時ばかりは逃げたかったです(^_^;)
いろんなことを考えながら何も手につかない週末を過ごし、月曜日を待って乳がんでかかっているA病院に電話をしました。
「実は、昨日、内視鏡検査を受けたらスキルスの疑いがあると言われました。検査結果がわかるのが乳房MRI検査がある日なのですが、もしがんだったら、別の病院で手術を受けることになるかもし知れませんよね。検査結果と同じ日なので、どうしたら良いか分からないのですが、どうしたら良いでしょうか?」と。
最初に出たのは、受付の女性。
かなり長い間状況を伝えましたが、なかなか医師や看護師さんにつないでくれませんでした。
判断はできないはずなのに。
やっと電話口に出てくれた看護師長さんにも、同じ内容を最初から話したのですが、次に看護師長から発された心無い言葉に固まってしまいました。
「で!?どうしたいんですか!?」
どうしたら良いか分からず、電話をしたのに、この病院はどこまで患者に寄り添えない病院なのでしょう。