この状態で立ち止まるというのは、道のなかばで足を止めること、どこかへ向かうのをやめること、何かをするのをやめること、立ち止まってその場に「いる」こと、ただその場で本来の自分でいることだ。


ほんの一瞬でも立ち止まることは、祝福に値する。周りをゆっくりと見回せば、通り過ぎるだけではわからなかったことに気づく。雨上がりの深々とした土の匂い。愛するひとの左耳にかかる巻き毛。遊ぶ子どもたちを見る楽しさ。この状態を経験するのに、身体から離れる必要はない。これが、真の目覚めの状態だ。


「神との対話」より

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