不安マーケティング

不安マーケティング。

文字通り、不安を煽り注目を集める方法です。

「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」
ノストラダムスの大予言は世界中を騒然とさせました。
これは詩の一片であり、地球が滅亡すると断言しているわけではありません。
しかし“空から恐怖の大王が降ってくる”といわれたら、ただならぬ事態を想像するものです。
この大予言なるものを題材にした著作はベストセラーとなり、ノストラダムスの予言については今もさまざまな解釈がなされています。

ちなみにちびまるこちゃんは「どうせ1999年に死ぬんだもん。遊んで暮らすよ」と言いました。
家族は困ったようですが、恐怖におびえて暮らすよりも彼女のような考え方もありかもしれません。

とはいえ、まるこちゃんは当時小学生でしたから、1999年には大人になっているわけで....

「子どもの頃、遊んで暮らすよ、なんて言っていたわ。あははははっ」て笑い飛ばしたような気がします。

さて、大予言とまではいかなくても不安や焦りの感情を刺激するような文章が世の中に溢れています。
「重要なお知らせです！」「気をつけましょう！」「大変なことが起こります！」
私たちには防衛本能がありますから、ネガティブなワードのほうが入ってきやすいのは確かですが。
心配や不安が頭をもたげてきたときは「私の防衛本能は正常に働いている」と肯定してあげればいいのです。

危機意識ゼロ、ふわふわと生きていくのは危険ではありますが、「病気になったらどうしよう」「働けなくなったらどうしよう」「恋人や配偶者が浮気したらどうしよう」「お金が無くなったらどうしよう」etc
“どうしよう”シンドロームに囚われて毎日を過ごして楽しいわけがありません。