翌朝。
寝ている間のおもらしはなかったようで、マナーパンツはキレイなまま。
立ち上がるとよろけるものの、自力で立てるようになった! もうね、飼い主は「クララが立った!」みたいなテンション。

傾きつつも、フセの体制もクリア! なんておりこうなの、とらじ。
幸い、かなり軽症だったようで、体を傾けてよろよろしながらだけれど、フォローなしでも歩けている。やだ、泣いちゃう。
ただし、時々ふらついて転がりそうになるので、この後、怪我をしないように部屋中の家具や柱を毛布やクッションでカバー。
獣医師さんも、「歩きたがったら、できるだけ歩かせあげてね」と言っていたので、歩いた方が回復が早いってことなのかな?
まずは、カートで朝散歩へ。
なんと、カートの中でお座りしている! 体が傾いて完全にカートに寄りかかった状態ではあるけれど、すごいぞ、とらじ!
この日は、リードを引き上げてフォローすれば、ゆっくりと自力で歩ける状態まで復活。
片足チッコは難しいらしく、腰を落としてチッコ。それでも、ゆらゆらして転びそうになるので腰の上あたりを支えてフォロー。うんちはなし。
歩きたがらなかったので、そのままカートで帰宅。
帰宅後、首輪を外す時に首周りが固くなっているのに気づく。目眩でずっと緊張状態だからかな。この日から、首輪の脱着時には首周りのマッサージを続けてみることに。
気持ち良いのか、マッサージしているとグイグイと頭を押し付けてくる。マッサージの後は、手のひらに頭をのせて甘えん坊タイムまでがセット。かわいいなぁ。
朝ごはんは、食欲がないようで全く口をつけなかった。獣医師さんには「無理に食べさせなくてもいいよ」と言われたけれど、食いしん坊さんが食べないのは心配。
この日も、終日、ベッドの中。とはいえ、ずっと眠っているわけではなく、時折目を開けてじっとしている。具合の悪い野生動物が、巣穴の中でじっとしているみたい。
立ち上がったらフォローしようと見ているので、飼い主もモロモロ集中できず。
夕散歩では、リードを引き上げなくても、ゆっくり自力で歩けるように。体の傾きもなくなってきた。でも頭を上げるのは、まだ大変みたい。

腰を落とすとフラつくので、その時だけ飼い主がフォロー。とらじも飼い主も、チッコは慣れてきた!
今回も、うんちはなし。
嘔吐も下痢もないし、そろそろ少し食べて欲しくて、美味しいもので食欲復活作戦を試してみることにした。ビタミンB群が豊富な豚ヒレ肉を蒸し焼きに。
ぼんやりした脳に、匂いスイッチで食欲を取り戻してもらえるといいな。お肉を蒸している間、リビングまでいい匂いがするのに、反応なし。
詰まらせないように5㎜程度に細かく切り、鼻先に寄せて匂いを嗅がせてみる。ここで、「あれ? これ美味しい匂いかも」って感じで、ちょっと反応。
口元にもっていくと、パクン!
「あ、これ美味しいやつだぁ」と気づいたのか、細かくカットしたので何度もモグモグ!
とらじの場合、目眩は治ってきたものの、まだボーッとしているというか、いろんな感覚に鈍くなっている感じなのかも。
食欲も全くないわけではなく、おいしいものを食べさせてもらえるなら、ぜひ食べたいっ自分で気がついたって感じに見えたなぁ。
食べたのは2cm程度のワンカット分とはいえ、完食えらい!
この後は、満足したのかそのまま就寝。自分で水が飲めるようになっていたので、サークルの入り口を開け、水入れを設置。これなら、起き抜けにもし転んじゃっても水はこぼれないもんね。

イメージ再現写真ですが、こんな感じ。
子犬時代のサークルだから、ベッドがジャストサイズ&出入口が小さすぎて出入りできないという、ダブルラッキー。
夜中に水を飲んでいる音がしたので見てみると、フセのような状態で上手に水を飲んでいた。素晴らしい!
ちょっと回復の兆しが見えて、嬉しい夜でした。
〜〜続く〜〜