はじめまして、50代ソレイユと申します。

 

1回目の化学療法を終えて1週間経過、自分の記録としてブログを書いてみようと思います。

 

それから、私のブログを見てくれた人で、私みたいに「怖くて病院に行けない」という人がいたら、1日でも早く勇気を出して病院に行ってくれたら幸いです。

 

 

  実は気づいていたのに何年も放置してしまった

 

もしかしたらこんな愚かなことをしたのは私くらいかもしれません。

 

もう何年も前から左胸の下が何かおかしいと感じていました。

 

ですが怖くていつからか、鏡で自分の胸を見ない、左胸を触らない、なんてことをしてごまかしていました。

 

「こんな元気なのだから癌のはずがない」

 

「治療を始めたら普通の生活が出来なくなる」

 

「切除になったらどうしよう」

 

私は仕事柄ヘルスケア関連の情報を目にする機会が多く、中でも医学論文を見る機会が多く、思いがけず乳癌の論文で切除された胸部の写真なども見てしまい、それがトラウマになってしまっていました。

 

なので、マンモグラフィ検査もしたことがなく、コロナになってからは健康診断さえもここ数年受けていませんでした。

 

40代初めの頃に一度「石灰化」が見つかったものの、その後検査を受けませんでした。

 

「石灰化が見つかった時に、乳腺科を受診していたら。。。」

 

「胸の異常に気付いた時に検査を受けていたら。。。」

 

もう少し早いステージで治療を受けることが出来たのに。。。

 

こんな愚かな選択をしたのは私くらいではないか。。。と思うくらい、

 

「気付いていたのに病院に行かなかった」

 

のでした。

 

後悔、後悔、後悔の連続で、まだ家族にも打ち明けることが出来ていません。

 

まだ誰かに自分の口で伝える心の準備が出来ていません。

 

本当に、勇気のない自分が情けないです。

 

 

  ある日、突然胸から出血

 

そんな私に起こったことは、かなり衝撃的でした。

 

その時の私は、これまでの人生の中で一番健康的な生活を送っていて、毎日早朝に1時間半のウォーキングをしていました。

 

家に戻ってシャワーを浴びようと下着を外したところ、ブラジャーの内側に血が付いているではないですか。

 

ブラジャーに付いた血でどうも左胸の下が出血しているようだというのが分かりました。

 

ですが、鏡で見るのが怖くて自分の目で確認することが出来ませんでした。

 

最初は歩いているうちに摩擦で擦れたのではないか?!と思いました。

 

ですが、擦れたようなヒリヒリとした痛みはなく、血がポタポタと滴りました。

 

焦ってお風呂に駆け込み血を流し、ブラジャーの内側にティッシュをセットし止血しました。

 

この時、直感的にとても嫌な予感がしました。

 

ですが、「普通の出血ならすぐ止まるだろう」と期待もしていました。

 

翌日もブラジャーを外すとポタポタと滴る出血があり。。。

 

病院に行くことをずっと恐れていた私ですが、

 

「とにかくこの出血を止めなければ。今はとにかく出血を止めたい」という思いで、病院に行くことを決心したのでした。

 

この出血がいかに厄介かは、別記事で詳しく書いてみました。

 

 

 

  大学病院の乳腺科に紹介なしで飛び込んだ

 

 

「癌でありませんように。。。」という思いで、近所の大学病院の乳腺科に紹介なしで朝いちばんに行きました。

 

患部を見せて超音波で診断して頂いたところ、

 

「癌ではないかと思います、超音波でサイズを測ったら10cm近くあります、出血はこのためだと思います。」

 

「色々詳しく検査が必要ですが、他の臓器に転移していたらステージ4になります。」

 

「今の時点では出血の治療は出来ないです、化学療法で腫瘍のサイズを小さくすることで出血が止まっていくと思います。」

 

「ワセリンを処方するので、ガーゼに塗って患部を保護して下さい。」

 

「超音波で見たところ、大きな腫瘍とリンパ節の辺りに小さい影が1つありますので、リンパ節に転移しているかもしれないです。」

 

「この病院は乳腺科は外科だけで薬物療法の先生がいないので、もし治療を希望するようでしたら化学療法が出来る近隣の病院に紹介状を書きますので、受診してみてください。「国立がん研究センター」「聖路加国際病院」「癌研有明病院」でご希望ありますか?」

 

と言われました。

 

私は、これまで本当にラッキーに恵まれることも多く、大きな病気をしたこともなく、何かピンチにあってもギリギリのところで危機を逃れることがあったりしていたので、今回のことも大丈夫でありますように。。。と祈るような思いでしたが、最悪の結果となってしまいました。

 

  ステージ4かもしれない

 

「ああ、これだけ腫瘍が大きいのであれば、もう転移しているかもしれない、ステージ4かもしれない。。。」

 

と覚悟したのでした。

 

帰り道では色々な考えが頭をよぎりました。

 

30代で早く亡くなった友人、私と同じくらいの年齢で亡くなった親戚。

 

「私も癌になる年齢だよね」

 

私の家は癌家系で、両親も祖父母も祖祖父母も癌になりました。

 

いつかは私も癌になるかもしれないけれど、両親も祖父母も70代後半になってから癌になったので、私もそれくらいの年齢になれば癌になるだろうな。。。

 

なんて、甘く考えていました。

 

なので、「いつかはなるかと思っていたけれど、まさか50代で癌になるなんて。。。」

 

なんて思ったり。

 

「ああ、年末までK-popアイドルのイベントのチケットや韓流スターのファンミーティングのチケットに行かないといけないのに」

 

「11月には韓国旅行の予定があるのに」

 

「脱毛どうしよう。。。」

 

とか、色々な思いで頭の中がいっぱいになってしまいました。

 

 

  もっと早く癌専門病院を訪れてみたら良かった

 

早速、紹介された病院に行ってみました。

 

実は、家から見えるくらいすぐの場所にある癌専門病院。。。

 

なのに、臆病な私は怖くて行けませんでした。

 

実際、中に入ってみると、朝早い時間なのに、あまりにも沢山の人がいて驚きました。

 

ここにいる人は付き添いの人以外はみんながん患者さんということですよね。

 

そんな光景を目の当たりにすると、癌が普通の病気に思えました。

 

それに、私より若い人が沢山いるではないか!

 

50代の私よりもっと無念とか悔しい思いをされていらっしゃるのではないか、でも勇気を持って治療を受けている。。。

 

家からこんなに近い場所に立派な病院があるのに、何かがおかしいと気付いた時点でもっと早く病院に行けたのに。。。

 

と思いました。

 

これが私が最初に癌専門病院の中に入った時の感想でした。

 

結果はステージIIIb、グレード1、ホルモン受容体陽性乳がん、幸いなことに現時点では、多臓器への転移、脇へのリンパ節への転移はありませんでした。

 

ですが、全摘手術になるとのことです。

 

本当に自分が情けないです。

 

自分の愚か選択が命をおろそかにしてしまった、失って初めて気づく健康の有難さを実感しています。

 

今、少しでも病院に行くことをためらっている人がいたら、私のように腫瘍が巨大化して露出して出血とか大変なことにならないうちに、病院に行ってみて欲しいなと思います。

 

これから、今後の治療の状況とか、書いてみようと思います。

 

最近、他の方のがん闘病記を拝見して、とっても勇気を頂いたり、今後の治療についてとても参考にさせて頂いています。

 

私のブログは後悔の気持ちばかり吐露するようなネガティブな内容になってしまうかもしれませんが、私のようにもし誰にも言えずなかなか病院に行けないという方のご参考になれば幸いです。

 

こんな情けない体験談を最後まで読んで頂き有難うございました。

 

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