昨年末にある女性に会いに行った。
その方は大病をわずらっているので、外にはでられない。
なんか会いたくて、どうして会いたかったのか分からなかったけど、会ってみてわかった。
目がとっても綺麗で、この目をみたかったのだと。
「どうしてそんなに綺麗な目をしてるの?」と聞いたら、こう答えてくれた。
「たくさん、涙を流したからよ。」
生きていると、いいことばかりではない。
思いがけないいやなこと、辛いこと、悲しいこと、いろいろ起きてくる。
そんなとき、自然と怒りや、悲しみなどの感情がでてくる。
ネガティブな感情はいけないもの、恥ずかしいもの、出さずに我慢するものと教えられてくることが多いと思う。
特に、組織などの会社や一般的な社会ではあからさまに出すことはNGとされるだろう。
だからといって、一切出さずに我慢しているとどうなるか。
身体の中でどんどんたまっていき、心が閉じていき、しまいには感情がなくなってしまったかのように固く閉ざされてしまったりする。
それでもがんばれる人もいれば、神経症(うつ状態)になる人もいる。
感情は自然に出てくるものなのでどうしようもない。
抑え込むのも一つの手だけど、時には思い切り涙を流してみることもお勧めします。
涙には浄化の作用があるんです。
そして、いっぱい流して、感情も流して、流しきると今度は違う涙が出てくる。
とってもあったかい、感謝の涙。
何もかわらないのに、なぜか幸せな涙。
私が合った美しい人はこの涙をたくさん流したのだと思う。
厳しい環境の中で、凛と立つ美しい人、また会いにいこうかな。