少し長い文章ですが我慢して最後までお読みくだされば嬉しいです。

人は病気になれば病院に行けば良いと思っているし、またほとんどの人がそうしています。

医学が進歩しているので病院に行けば何でも治してくれると思っていますが、世の中には治らない病気が溢れています。

誰でも知っている糖尿病や、高血圧、腎臓疾患なども治らない病気の典型です。

私が良く治療をしている眼瞼痙攣なども、命に関わらない病気ではありますが進行すれば閉眼しての生活になる、深刻な病気ですが医療機関では治せない病気の一つです。


最近に知った病気ですが、中高年者が多く発症すると言われている、《特発性間質肺炎》も原因不明、治療法なしの厄介な病気の一つです。
多くの人が発症して10年で命を落とすと言われており早ければ数カ月で最期を迎えます。

病院の医師もこの病気について詳しい人が少ないので、咳止めや痰きりの薬を処方して『様子をみましょう』と気楽に考えているうちに進行してしまいます。

 

私の親しい人が数年前から咳が出るので、かかりつけの内科医に相談すると痰、咳の薬を出されて服用しても良くならないので、耳鼻科→呼吸器内科→漢方医、それぞれ半年ほど通院したのですが検査も行われず病名を付けれれることも無く、本人のへの問診でのみ薬を処方されるだけでした。

それから4年ほど経過した頃に、急に息苦しくなりかかりつけの内科でCT撮影をすると、肺気胸になっているので大きな病院に紹介状を書きますと言われ、K病院に入院して肺気胸の処置治療を受けました。

その時担当医に『4年ほど前から咳が出て治らないのです』と訴えると担当医が詳しく検査をしますと言って、診断結果は《特発性間質性肺炎》という病名でした。
担当医から『今は特に治療も出来ないのでかかり付け医からお薬を出してもらって様子を見てください、何か異常があればこちらに来て下さい』

間質性肺炎の血液検査で肺の炎症値を表すKL-6の検査数値が750でした。

その検査数値750の意味も知らずに、それから1年後に呼吸が苦しくなり咳も以前より頻繁に出るので、KL—6の検査を受けると1069となっていました。

医師の言うままに薬を飲んでいても次第に病状が悪化しているので、これは自分の病気を知らなければ治すことが出来ないと思い、書籍やインターネットで調べると、KL-6 1069 の意味が解りました。

kL-6 が1000以上になると平均余命は18ヶ月、1000以下だと平均的余命は36ヶ月とあるのです。

最終的には酸素吸入をして、それでも酸素が足りなくなって死に至るという厄介な病気です。

医学会の常識で言えば彼は1年半後にはこの世にいないと言うことになります。
彼は日頃から寿命で死ぬのは仕方がないが病気で死にたくないといっているのです。
現在78歳なのであと10年は元気に頑張って欲しい人なのです。

 

医師は『この病気は治りにくい病気です。』と言うだけで治りません、とか治せませんとか絶対に言わないのです。

 

彼は諦めないで情報を集めていると、ある男性が特発性間質肺炎が急性増悪して、気を失いICUに運ばれ医師からは『遺書を書いときなさい』とか『明日生きているかどうか判らない』とか言われたそうですが、今は元気にお仕事が出来るまでになったと言う情報にたどり着きました。

 

その男性に連絡を取り、教えられたことを始めると、今まで出来なかった深呼吸が出来る、90~100もあった脈拍が平常時で70台まで下がつて来た、酸素飽和度も97~98まで上昇してほぼ正常値になった来たそうです。

今でも空気が変わると咳は出るようですが、咳の出る頻度もかなり少なくなり、次のKL-6の検査を楽しみにしているそうです。

 

全国に数万人は居られると推測される間質性肺炎の患者さんも、医学で治せない病気であると認識して自分で治す以外に助かる道が無いことを覚悟する必要がありそうです。