12月15日、市内のとある病院の職員研修で、

「ほめ方&笑顔を引き出す笑いのトレーニング」

と題したセミナーの講師を務めさせていただきました。

 

コロナ禍以降、心身共に疲弊しきった医療従事者の皆様に対して、どういうアプローチをすればいいのか?

依頼をいただいてから4カ月、このことが頭の隅から離れることはありませんでした。

 

 

事前アンケートでは

 

・褒めるタイミングを教えて欲しい

・わざとらしくなく自然に褒める技術を学びたい

・コミュニケーションを取る相手との距離感を学びたい

・笑顔で仕事をする見本になりたい

・褒めるところが見つかりにくい人を褒める方法が知りたい 等々

 

地球ほめ笑い企画認定ほめカード講師ということで白羽の矢が立ったわけですが、これらのニーズにお応えする自信がなく、最初はご辞退しました。

 

それでも…ということで渋々お引き受けしたものの、不安は払拭できず。

 

 

そもそも職員研修を企画された管理者の思いは、

「忙し過ぎて衝突しやすい職場の人間関係を何とか改善したい」

というもの。

 

3回シリーズで行うセミナーの最後にというご依頼でした。

 

それをお聞きして、私もようやく腹を決め、講座内容の目処を立てることができました。

 

 

・笑いヨガのエクササイズを通して、自分自身と向き合い、大切に扱い、ネガティブな感情を解放していく。

・無邪気な子ども心やあそび心を引き出し、心にゆとりと豊かさを取り戻す。

・愛、許し、共感、感謝、敬意、賞賛の心を引き出す。

・ほめ方の技術などを言葉で伝えることはできないが、実践する中で感じ取っていただく。

 

目的を上記のように設定し、アイスブレイクでほめカードを使用する以外は、笑いヨガのセッションをすることに。

 

 

当日、インフルエンザなどの影響があって、参加人数は20数名に減ったものの、院長先生もご参加くださるという嬉しい出だし。

営業時間内に90分枠のセミナーを開催でき、しかも20名以上の参加が可能とは、見た目以上に病院の規模が大きいことに驚きました。

そして、職員研修にこれだけ力を注いでいる管理職の皆様の熱意にも感銘を受けました。

 

 

さて、肝心のセミナー内容ですが、

ナマステ笑いや静電気笑いの挨拶から始まり、ネガティブなことを笑いに変えるエクササイズ、ストレス発散の笑い、心身のメンテナンスを目的とした笑いをメインに行いました。

 

具体的には

靴下の穴を笑う、注射笑い、口論笑い、ジブリッシュ、犬の糞笑い、指さし笑い、ゴミ箱笑い、落書き笑い、駄々っ子笑い、脱皮笑い、笑いビーム、掃除機笑い、愛のクリーム笑い、感謝笑い、肩たたき、蓮の花笑い、幸せ言葉の歌、引き寄せリズム・・・

 

クールダウンは片鼻呼吸のアノラマビロマとヨガニドラ。

感想のシェアは、ニックネームを呼んで一人ひとりに「ありがとう」を言う自己紹介ラフターをセットにして。

 

そして最後は、

「笑いは愛、笑いは希望、笑いで平和の花を咲かせましょう」(アマゾンなす子さんの名言)で締めくくりました。

 

 

医療現場でもあり、全員マスクを装着。

人数のわりに部屋が狭かったため、ほぼ椅子に座った状態でのセッションでした。

 

 

皆さんの感想は、

 

・自分の力ではどうにもならいないことにイライラしても、自分自身を傷つけるだけだとわかった

・「自分の発した言葉は自分が最初に聞く」という言葉が刺さった

・自分も人も傷つけないで怒りの発散ができるジブリッシュを使ってみたい

・利用者さんや患者さんたちと一緒に笑えるネタがたくさんあった

・替え歌を自分で作って活用しようと思った

・恥ずかしいと思っていたことも笑いに変えたら職場が明るくなりそう

・スッキリして気分爽快

・程よい疲労感でよく眠れそう

・リラクゼーションでは、誘導の通り本当に力が抜けて気持ち良かった

・自律訓練法によく似ていた

・とても勉強になった

・明日から職場の団結力が増すと思う

・これからは「イエ~イ」が皆の合言葉になりそう

・かなり疲れた

 

お疲れの方もいらっしゃいましたが、医療の専門家の皆様から身に余るお言葉を頂戴し感激。

笑いヨガを実践する中で、言葉や褒める技術よりも大切なことを感じ取っていただけたかなあと、嬉しい気持ちになりました。

 

 

今回、病院からのご依頼で私に打診くださったカルチャーセンターさんからは、3名の応援をいただきました。

病院とのやり取りから会場準備、片付け、場づくり、資料や備品の準備等、大変なご尽力をいただき、感謝に堪えません。

 

3名のスタッフさんからも、「素晴らしい講座だった」「とても楽しかった」「皆さんの笑顔が輝いていた」「先生にお願いして良かった」と、これまた身に余るほめ言葉。

 

私って、何て幸せ者なのかしら。

これで安心して新年を迎えられそうです。