本来ならば講座の日なのですが、5日に発症、6日にコロナ陽性との診断が下りたため休講。

順調に快復していれば療養解除初日となる日でした。

 

高熱は二日間のみで、喉の痛みと咳、倦怠感、頭痛の症状が一進一退。

吐き気も結構あって、食事はレトルトのお粥やゼリー状の栄養補助食品程度しか入っていきません。

 

異変に気付いたのは、発症後四日目の9日、土曜日でした。

 

月曜日には講座があるので体力をつけなくてはと思い、冷蔵庫の残り野菜と卵で炒め物を作って食べた瞬間です。

 

「味がしない!!」

 

頭から血の気が引いていくのが自分でもわかりました。

 

「そういえば、匂いもわからない!!」

 

 

いつも酸っぱいような変な匂いがしていて、「自分が汗臭いからか?」と思っていたのですが、そうではありませんでした。

 

いろんなものの匂いを嗅いでみましたが、何も匂いませんでした。

 

そしてもう一つ、違和感を覚えていたことを思い出して鏡を見ました。

 

そこにはススが付着したような、薄く黒ずんだ歯と舌が写っていました。

 

「何、これ?」

 

 

 

最近、身の回りでも感染報告が多いので、自分もどこで感染するかわからないという思いはありました。

でも、まさか味覚障害とか嗅覚障害になるなんて想定外です。

 

絶句して茫然自失状態になりました。

 

食べる楽しみを奪われたら私に何が残るの?

匂いがわからないと身を守ることもできない。

これから先ずっとこのままだったら死んだ方がマシ。

人の多いところに行かなきゃよかった。

ボランティアなんかやらなきゃよかった。

 

とネガティブな思考がグルグルと巡りました。

 

 

しばらくして自分を取り戻し、

 

嗅覚も味覚もあって当たり前だと思っていたけど、そうではなかった。

感謝が足りなかったなあ。

気づかせていただけてよかった。

味が無いとか匂いが無い体験なんてなかなかできるものではない。

自分の体験が誰かの役に立つかもしれない。

悔やんでも現状は変わらないんだから、こういう時こそ笑顔でいよう。

前向きに治療に取り組もう。

命が奪われなかったのだから儲けもの。

 

 

こんな風に気持ちを切り替えることができたのは、ラフターヨガの精神があったからこそです。

 

 

まだ倦怠感が残っているので、六日目の今日も寝たり起きたりです。

明日はコロナ後遺症外来を受診しに行こうと思っています。