もはや顔パンツになっているマスク。
外すのをためらう人がいる一方で、暑さに負けて素顔をさらけ出す人もちらほら。
コロナ禍以降に入会された方もいて、お互いの素顔に見慣れていないため、しばしどよめきの声が上がります。
「マスクを外すと、笑っていないことがバレちゃう」
なんて声も聞こえてきました。
いつもお伝えしているように、私は芸人ではありませんから人を笑わせることはできません。
ただ、笑いやすい環境を整えるだけです。
いきなり「笑いましょう」と言っても笑いにくいので、いろいろなエクササイズを通して笑いを誘発するのが務めです。
笑うか否かは本人次第。
″笑う″ と決心して、自主的に ″笑う″ という行為をした結果、ホルモンなどの働きによって心身に変化が現れるわけです。
そのあたりのところは皆さん理解しているはずなのですが、気分に左右されてしまって笑えない日があるのは、まあ、仕方のないことかもしれません。
(なるべく気分に左右されないで笑う方法等は、別の項で書いたので割愛させていただきます。気になる方は、原稿③④あたりをご覧いただけたらと思います。)
さて、今回は、″呼吸″ にスポットを当てたエクササイズを多めに行いました。
肺に残留する古い二酸化炭素を吐き切って、新鮮な酸素を体内に取り込むことに意識を置いたセッションです。
笑うという行為は、しっかりと吐き切るのにもってこいなのです。
それは、「息を吐く行為を利用すれば、たくさん笑うことができる」とも言えます。
ハイタッチ笑いで挨拶をして、ゾウの鼻握手笑いで肩回りをほぐし、水泳笑い5種類で全身運動。
バッターボックスに立ってスイング笑い、左手でボウリング笑い、そして相撲笑いに母音笑い。
間に深呼吸を数回挟み、かなりの有酸素運動を行いました。
トリは、ツイッター笑い。
蓮の花笑いのように全員輪になって手をつなぎ、「え~」と言いながら中央に寄ってきて、少し腰をかがめて顔を寄せ合います。
そこで誰かひとりがボソッとつぶやきます。
つぶやく内容として、今回は
″今、言われて嬉しい言葉″
にしました。
それを聞いた皆は、手をつないだまま、笑いながら後退して元の位置に戻るというエクササイズです。
順に一人ずつつぶやくので、人数が多ければ、結構な運動量になります。
今回は14名。
「疲れた~」という悲鳴に近い声が聞こえてきました。
たくさん笑って、たくさん運動して、今夜はよく眠れそう。
締めは、鎮静効果の高いハミングを長めにしてクールダウン。