最近″物忘れが激しい″とのことで、心配になってラフターヨガに参加する人を時々見かけます。

実際私の教室にもそういう方が数名みえます。

 

 

認知症の8割を占めるアルツハイマー型認知症の最大の原因は喪失感と考えられています。

 

長年勤めてきた仕事を辞めて役割が無くなる、

子どもたちが親離れして生きがいを見失う、

身近な人々が先に旅立ってしまう、

若い頃のようにエネルギーが湧かない、

身体が思うように動かない、

 

といった寂しい気持ちが引き金となって発症する場合が多いそうです。

 

 

発症するのは突然ではなく、数年前から徐々に進行していくと言われます。

 

何より予防が大切ですが、もし発症してしまった場合、進行を食い止めることも重要となります。

 

その鍵となるのが、五感の刺激と喪失感の緩和です。

 

特に良いとされるのが、

″ファーストネームで呼び合う″ことと″アイコンタクト″、

そして″スキンシップ″です。

 

 

これらによって″オキシトシン″というホルモンが分泌されます。

 

オキシトシンは別名

″愛情ホルモン″″絆ホルモン」″″癒しホルモン″とも呼ばれ、

抗ストレス作用が高いことで知られています。

 

赤ちゃんやペットとの触れ合いによっても分泌されるホルモンで、不安を取り除いたり、思いやりの感情や信頼感を向上させたりしてくれます。

 

 

ラフターヨガは、このオキシトシンが分泌される要素をすべてクリアしています。

 

その上、新たな出会い、会話、ゲーム、歌、ダンス、演技、ストレッチ等々、内容が多彩です。

 

存分に五感の刺激を味わうことができるので脳の血流量がアップします。

 

そして仲間との親密な交流の中で自分の居場所や役割を見つけ、喪失感も癒されていくのです。