※あくまでも個人の考えです。


水曜日が終わり、木曜日になりました。
という書き出しで、勘の良い方はこの後に何が書かれているか予想できると思います(笑)。

世間の保護者様の受験ブログ、特に中学受験ブログを拝見していると、皆様、御子息御令嬢の成績に一喜一憂するのが本当にお好きなんだな、と思います。ご自身の「趣味」の欄に「子供の成績で一喜一憂すること」と記載されてもいいのではないか、と思うくらいです。

でも、テストの成績が良かった時はさておき(本当はさておけないのですが)、保護者が思ったほど結果が良くなかった、ないし悪かった時に、すぐに対処療法に走ろうとするのはいかがなものか、と思いながら拝読しております。

塾のカリキュラムは基本的に「入試日にどうやって勝つか」から設計されています。その過程である程度の負け試合も作りながら、最後に勝てば良い、という発想です。
これに対し、目先の「悪い成績」を受けて保護者が子供にやらせようとする対処療法は、受験というレース全体で勝つ、という視点があるのかな?塾のカリキュラムと不整合を起こしてない?と疑問に思う時があります。

直球で書くと、全体最適を考えず、今現在の「保護者」の今感じている不安、焦燥感を解消する為に企画されているように思います。保護者に自分の中のネガティブな感情に向き合う胆力がない、と申しましょうか。

このブログでたびたび当て擦っている「逃げ馬」戦術を、失敗した前例多数にも関わらず採用しようとする保護者が絶えないのは、(その内実がどうであれ)先頭集団で走っている間は、「保護者」が自身の不安と向き合わずに済むからではないのかな、と自分は推察しています。



しかし、子供の成績うんぬんの前に、保護者自身が内省し平常心を保てるよう胆力を鍛えた方が、結果的には受験もうまくいくのではないかな、と自分は考えます。

子供に我慢を強いて勉強しろと言うのなら、保護者もその程度の修練をしても、バチは当たらないのではないでしょうか。