国語のオススメシリーズ(?)第4弾は、自分(ロースかつ)の好きな本の紹介です(笑)。

漢文全般はこちら
戦前までは「漢籍」、特に論語を理解していることが教養として重要であったと伝えられますが、現代の日本人が漢籍を読み漁るのは現実的ではないので、中国の古典に由来する故事成語を分かりやすく簡潔にまとめた本を紹介したいと思います。


エピソードでわかる中国の名言100
(丸山松幸著、明治書院)

本書は、本邦でも有名な故事成語の成り立ちや背景、類似する言葉などをそれぞれ見開き2ページでコンパクトに解説している本です。所々に原文の引用がありますが、ほとんどは現代の日本語で書かれています。
また、1つ1つの解説が独立しているので、好きな言葉を見つけて読む読み方もできます。現代の随筆でもよく引用される、日本人にもよく知られた言葉やエピソードも多いので、現代文の勉強にもなります。

数学で疲れた頭の休憩や、ぼーっとしている時の暇潰しなどにもオススメです(笑)!!



P.S.
すごくどうでもいいことですが(笑)、本ブログも考え方、言い回しなどにこの本の影響を強く受けています。普段、この本を横に置いてブログを書いているわけではないのですが、今回ブログで紹介するにあたり読み返してみて、改めて自分が受けた影響の大きさを感じました。何故、昔の人が教養として漢籍を読んでいたのか、ちょっとだけ分かった気がします。

ちなみに、自分の好きな言葉は、これです。

一年の計は穀を樹うるに如くはなし。十年の計は木を樹うるに如くはなし。終身の計は人を樹うるに如くはなし。
(原典:管子、本書p98-99)