今日(8/17)から夏期講習の4クール目が始まり、マスターコースが再開されていることと思います。週末は日特4回目、合否判定テストと続き、すぐに9月が来ます。
9月からはパワーアップした後期日特と、マスターコースの「仕上げ」が始まりますが、特に4科で頑張っている方々は、社会の課題の多さにめげないことを祈ります!!


さて、いつもどうでもいい話の多い当ブログですが、今回はちょっと役に立つかも?な話です。各塾が主催する「(学校名)プレテスト」だけでなく、実際に私立中学校がやっているプレテスト(オープンテスト)も受験してみると良いことがあるかも、という話です。

関西では主に10月〜11月に、私立中学校が自校で実施するプレテストが沢山あります。学校主催のプレテスト受験の利点として、受験を考えている学校でそこの先生が作った問題の試験を受けられる、というのが第一にあるのは言うまでもないですが、それ以外の利点として次のようなものがあったと思います。



・「実際に入試の採点をしている先生」が採点してくれる
模試や各種テストでの塾の採点は、汚い字に対してかなり「甘い」気がします。字が汚い・読みにくい、でも「解読」して採点してくれているように思います。「採点間違いがある」とクレームを言いにくる保護者対策かもしれません(笑)。
対して学校主催のプレテストは、学校によるのかもしれませんが、特に国語で汚い字・いい加減に書いた字に容赦なく×や減点をしてくれます。

「『自分は正しく書いた』と主張しても、採点者が認めなければ得点にならない」
「そもそも本番の試験では『自分は正しい』と主張する機会は与えられない」

という当たり前のことを、当たり前に教えてくれます。うちの元・中学受験生は「字は他人が読めるように書きましょう」と親が言っても全く聞かなかったですが(笑)、プレテストを受験して「入試採点者」から汚い字で×を食らって、ようやく「他人が読めるように」意識して答案を書くようになりました。

・「自分基準」は通用しない
・判定者が確実に〇にするプレーをする

学業でもスポーツでも言えることです。


・普段とはテストのフォーマットが違う
普段の塾のテストだとテストのフォーマットが決まっています。解答する行為が「そのフォーマットに流し込む」になっていて、「問題文を読んで『問』で聞かれていることを答える」という基本を忘れていたりします。うちでは、

・算数の答案で数値だけ書いて、単位がない
(塾のテストには答案用紙に単位が書いてある)
・解答に関する指示を一部守ってない
(普段の塾の流儀で書いている)

なんてことがあり、面白いように減点されていました(笑)。過去問演習もそうですが、特定のフォーマットに慣れ過ぎるのも問題だな〜と思います。過去問演習で本番のフォーマットに慣れつつ、徒手空拳で未知の問題・形式に対応する能力も養っておく、というのが入試対策じゃないかと自分は思いますが…
うちの「元・中学受験生」は学校主催のプレテストで、解答方式の不備から何ヶ所も減点されたことにショックを受け、その後の勉強・各種テストでは注意深く「聞かれたことに答える」ようになりました。



総論としては、学校主催のプレテストで、実際に入試で採点する先生方に採点してもらったことで、「採点者に認められる答案を書くことの重要性」を受験生本人が理解できたことが、その後の受験勉強と受験本番で大変役立ったと思います。

ということで、少しでも受験する可能性のある学校については、学校主催のプレテストがあったら、時間を作って参加されてみてはいかがでしょうか。