リブログさせていただいて、自分の思うところを書いてみたいと思います。


あくまで個人の感想です(笑)。ちなみに、得点戦略については、ほとんど和田秀樹氏の著作の受け売りです(笑)。


関西ではあまり聞きませんが、関東では算数に特化した中学入試もあるそうです。どうして算数/数学ができる生徒が優遇されるのか、東大の入試を例に考察してみようと思います。


(賛否は別にして)卒業生の東大合格者数が、進学校や予備校の評価基準になっています。そして、「東大合格者を増やす」という学校の目標と「数学ができること」が合致していることは、試験の配点から説明できます。



東大入試の共通テスト/2次試験の配点


理科Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ類

共通テスト:110点

英語:120点(文理共通)

数学:120点

国語:80点

理科:120点(2科目選択)


文科Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ類

共通テスト:110点

英語:120点(文理共通)

数学:80点

国語:120点

社会:120点(2科目選択)



例年、共通テストと東大の2次試験の合計点で、理3以外の理科で340点/550点くらい、文科で360点/550点くらい取れば合格すると言われています。共通テストで90%の得点(100点/110点)を取れると仮定して、2次試験で必要な得点は理科で240点/440点、文科で260点/440点くらいになります。


「抜きん出て数学ができる生徒」は基本的に物理もできるので、数学と物理で150点/180点くらい計算できます。そうすると、残りの英語・国語・理科1科目で90点/260点くらい取ればよい計算になります。つまり、数学(と物理)が極めて得意だと、それだけで東大の理科の合格はかなり近くなります。


また、文科も例外でなく、数学が得意だと、数学で80点/80点かそれに近い高得点が計算できるので(文科の数学は数学マニアには簡単)、英語・国語・社会で180点/360点、約50%の得点率で合格できる計算になり、かなり有利です。実際のところ、東大の文科には「高校まで理系だった」という人が、少なからずいるようです。


東大以外の大学でも、理系学部では数学は避けては通れませんまし、難関国立大学では文系学部でも2次試験で数学が必須です。数学ができると、これらの大学に合格しやすくなります。(逆に数学が苦手だと、相当のハンデになります)


結論

(複数科目がある程度できることは前提として)

特に数学ができる生徒は、東大の合格実績に貢献してくれる可能性が高い。

難関国立大学の合格実績を稼ぐには、いろいろな科目の中でも、特に数学(算数)のできる生徒を集めるのが手っ取り早い。