「過去問やるの面倒くさい」
「過去問やらずに合格する方法はないのか」

と口走る人がうちにいるので、過去問演習の意味を野球に例えて説明してみました。意味と目的を理解しない練習では効果が薄いのは、スポーツも勉学も同じだと思うので。

計算テキスト、漢字
→キャッチボール、素振り、ランニング
⇒ウォーミングアップ、基本動作の確認

マスター・日特
→ブルペンでの投球、グランドでの打撃・守備・走塁練習
⇒必要な各種技能の習得、レベルアップ

過去問演習
→紅白戦、練習試合
⇒習得した技能を試合形式で試してみる、刻々と変わる状況をその場で判断し、決心する能力を磨く

子供へのアドバイス
1️⃣過去問演習が必要なのは、学校によって試合形式・ルールに特徴があるから。その特徴を理解し、特徴に合わせた対処法を練習しておく必要がある。過去問演習の目的の1つは、試合形式・ルールを知って慣れること。

2️⃣相当の実力者なら、試合当日に「今日の試合形式・ルール」を知らされて、試合開始後に「今日の形式・ルール」に合わせて「試合を捌く」ことは可能。で、それだけの実力が今の自分にあると思うわけ?

3️⃣試合形式の練習で洗い出された問題点を、日々の練習に戻って訓練し、レベルアップを図る、これがもう一つの目的。過去問演習「だけ」では実力はアップしない。

辛辣ですが、過去問演習を忌避したくなる心理は、「難易度が高い問題に返り討ちにあって傷つくのが嫌」なのかな、と思って見ています。小学生に限らず、中高生になってもそういうナイーブな人は少なくないですから。

できない自分を認めた上で、足りないところを補っていく、それが実力者への道だと思うのです。