いろいろな方のブログを拝見し、過去問の使い方を考えてみましたが、結局大学入試と同じで良いのかな?という気がしました。

1️⃣とりあえず過去問を解いて、問題の難易度と現時点での実力を認識する(解けなくても問題と解答を読んで本番のレベル感を理解する)

2️⃣自分の実力・適性から合格する為に必要な得点率を科目ごとに設定する

3️⃣試験本番までの残り時間で「目標得点率」と「現時点の実力」の差分を詰める方法を考える

4️⃣前項3️⃣で考えた方法を実行する(勉強する)

5️⃣再び過去問、または同等レベルの問題を解き、差分を確認する。必要なら設定した科目ごとの目標得点率を修正する(差分が小さい科目は目標得点率を上げ、差分が大きい科目は下げる)

6️⃣試験本番まで3️⃣〜5️⃣を繰り返し、本番で合格点が取れるように準備する

大学入試(と資格試験)の王道パターンですね。ぶっちゃけ、試験本番対策ってこれ以外何やるの?と自分は思います。

大学入試で、中高一貫の進学校が有利なのはステップ1️⃣〜3️⃣を高2の終わりには実行できるからだと思います。普通の高校の優等生で高3の夏休みくらい、下手すると秋になるので、そりゃあ中高一貫校の生徒が有利でしょう。

中学受験の受験校対策が難しいのは、試験本番まで残り時間が少なくなってからしか、1️⃣を実行できないからだ、という気もします。カリキュラムを一通り完了し過去問を理解できるレベルになるのが本番まで半年以内になってしまう上、

・1回目の過去問で得点が取れなくてやる気をなくす(子供)
・結果に切れる、悲嘆にくれる、焦る(親)

ということを引き起こしがちなので、いつやるように仕向けるか、塾も匙加減が難しいと思います。

過去問は、本番の難易度と現状の実力との差を認識するためのツールなのだと自分は思うのですが、「最初にやった時点で合格点が取れていて欲しい」という高望みする人が多いのかな、という気もします。
うちは子供が同じようなことを言いましたが「先達の本番での実力を舐めんな」と一蹴しました。本番まで勉強して実力を伸ばした先輩たちの「本番での実力」と「最初に過去問をやった時点での自分の実力」が同程度という考え、それを世間では思い上がりとか自惚れと言う気がします。

まとめ
本番まで合格点と自分の実力の差分を詰めていく、それが受験勉強なのではないかと思います。過去問演習は「夢の現在位置」を確認する方法、と言えばいいのかもしれません。