「勇者たちの中学受験」の感想文です。もう少し続きます(笑)。


ネタバレ注意!!

あくまで自分の感想文です。人生観の違いからご不快になる方はいると思います。ご了承くださいますよう、お願いいたします。



第1部〜第3部までは、実話に取材したドキュメンタリーでしたが、最後におおたとしまさ氏の本書執筆の動機や意図が述べられていました。筆者の意図を自分なりに勝手に要約すると「中学受験、気楽にやりましょう」でしょうか(笑)。

希望する学校に行けなくても人類が滅亡するわけではありません。受験生も保護者も「自分がやらなければ世界が終わる」並の悲壮感や使命感でやる必要はないと思います。

中学受験勉強の目的を「志望校に合格する」にしているから苦しいのかな?という気もします。自分は、目標に向かってチャレンジするプロセスと、その過程で身に付いた学習習慣と学力に価値があり、合格は「結果の1つ」だと思っています。

逆に聞いてみたいのは、チャレンジするプロセスも学習習慣も学力もないまま、第1志望の学校が合格をくれたら、その合格に価値を見出せるのでしょうか?
まあ、学校に入学・卒業することに価値を見出し、そこに至るプロセスと学力を軽視しているからこそ、推薦入試・AO入試・内部進学がこれほど世の中に溢れているのかもしれません。
自分は実力の伴わないタイトルに価値はないと思っていますが、そこは「信じている宗教が異なる」くらい、お互いに理解できない価値観なのかもしれません。

いずれにせよ、目標に向かって頑張った結果として、学習した事実が残り、学力が身に付いています。それが中学以降の学習のベースになり、アドバンテージにもなります。中学受験の価値は、そこにあると自分は思います。