昨日の話の続きです。
実際に問題を作ってみました(笑)。

地球の地軸(自転の回転軸)は、地球の公転面に対し23.4°傾いています。そのことを念頭において、以下の問いに答えなさい。

問1:太郎君は兵庫県明石市(北緯35.6°東経135.0°)に住んでいます。2022年3月21日(春分の日)、太郎君は明石市の自宅で太陽を観測しました。太郎君が観察した時の南中高度はおよそ何度か、小数点第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

問2:2022年6月21日(夏至の日)、太郎君は再び明石市の自宅で南中高度を観測しました。太郎君が観察した時の南中高度はおよそ何度か、小数点第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

問3:太郎君が6月21日に南中高度を観察した時、花子さんはメルボルン(南緯37.7°東経144.9°)に旅行していました。花子さんが6月21日のメルボルン滞在時に最も太陽が高くなった時、その高度はおよそ何度か、小数点第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

問4:春分から夏至にかけて、南中高度は高くなっていきます。太郎君が観測した「春分の日の南中高度」と「夏至の日の南中高度」の「ちょうど中間の南中高度」となる日はいつか、次の①〜④から最も近いものを選び答えなさい。
①4月21日
②5月7日
③5月21日
④6月7日

問4は「南中高度は線形に(直線的に)変化するわけではない」「春分前後の南中高度の増加率は大きい」というのを分かっていたら答えられそうな気もします。(前回の続き、南中高度を春分をΘ=0とするsinΘの関数と定義した場合、sinΘの変化率(微分、cosΘ)はΘ=0で極大になる)

問3は「夏至の南中高度=春分の南中高度+23.4°」としか理解していない人への意地悪です(笑)。北半球の夏至は南半球の冬至、ということに考えが至れば、出題者の「真意」を理解するのは難しくありません。

文章題を難しくするポイントの1つに「必要のないデータも記載しておく」があります。この問題だと、経度の情報は全く必要ないのですが、書いておくだけで勘繰って自滅してくれます(笑)。

というわけで、意地悪な問題を作ったら眠くなりました。おやすみなさい・・・zzz