[つり橋付近・チームハーマイオニー]
ロン「今のうそだろ?」
ハーマイオニー「何てこと・・」
ロンとハーマイオニーの二人は、いやハリーもいた、ロンとハーマイオニーとハリーの三人は呆然と立ちつくしている。
当然だ、波平たちの渡っていた橋が今まさに二人、いや3人の目の前で谷底に落ちたのだから。
ロン「どうしよう。あんなの助かるわけないよ」
ハーマイオニー「最悪の事態だわ。とにかく一刻も早くこの事をダンブルドアに知らせないと」
ロン「ホグワーツに引き返すのかい?」
スネイプ「いいや、お前たちでは時間がかかりすぎる」
ハリー「んんんんん!」
ルーピン「君たち。怪我はないかい?」
ハーマイオニー「スネイプ!せんせい‥、それにルーピン先生まで!」
ロン「僕たちを助けにきてくれたんですか?」
スネイプ「勘違いするな。ダンブルドアの指令を受けただけだ。でなければ好きこのんでこんなところにまで来たりはせん」
ルーピン「この森にディメンターが出没しているという情報が入ってね。ダンブルドアから君たちの援護を任されたんだよ」
【リーマス・ルーピン 担当教科は闇の魔術に対する防衛術。 不死鳥の騎士団員で、ジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックの親友。セブルス・スネイプとも同学年で旧知の仲。初めてまともな授業をしてくれた先生であり、ハリーに守護霊の術(卑猥ではない方)を授けた。人狼である事を周囲に知られたため、ホグワーツを辞職している】
ロン「先生!僕たちさっき森の中で10体以上のディメンターを見ました!」
ルーピン「そうか。しかし三人ともよく無事だったね。そのディメンターたちはハリーが追い払ったのかい?」
ハーマイオニー「いえ先生。それが、今ハリーはまったく役に立たないんです」
ハリーはズボンをおろした。
バシッ!もちろん殴られた。
それを見たルーピンは上半身を後ろに向けローブの袖で自分の口を抑えていた。どうやらツボに入ったようだ。笑声を押し殺している。
スネイプ「お前たち!緊張感が足りんぞ」
ルーピン「ああ。うう゛ん。すまんすまんセブルス。どうやらハリーにかけられた呪いは本物だったようだね。よしわかった。君がこの子達を湯飲みのありかへ連れて行ってくれ。私はもう一度森をぬけて、今ここで起こっている事をダンブルドアに知らせにもどる」
ロン「ルーピン先生!もう行っちゃうんですか?」
ルーピン「ああ。そうだよロン。君も知ってるはずだけど、ホグワーツの中では姿現しの魔法が禁じられている。だからまたこの森の中に入らなければいけないだろう?私はこの森に詳しいし、ディメンターがうようよしているのなら、なおさら私が適任だ。君ならわかるね?」
ロン「はい」
ルーピン「じゃあ三人とも、スネイプ先生の言うことをよく聞いて、くれぐれも慎重に行動するんだよ。ハリー、つらいだろうがもう少しの辛抱だ」
ハリー「んんんんんん‥」
ルーピンは再び森の中へと走り去った。
-つづく-