#16 秋葉原 | 波平さん

波平さん

よい子のみんなへ波平さんからのお願い・・・
 『波平さん』 を見るときは なるべく気持ちを明るくして、
出来るだけジョーシキからはなれて見てください。

[落ちたつり橋付近]


スネイプ「橋は見事に崩れ落ちたようだな。こうなるとこの谷を迂回するしか方法はあるまい。行くぞお前たち」


そう言うとスネイプは足早に歩きだした。


ロン「先生!波平さん達はどうするんですか?」


スネイプ「今頃きっとあの世だろう。彼等のことはもう忘れろ」


背を向けて話すスネイプの声は相変わらず低く冷ややかで、彼の頭髪と同様にジメっとしていた。


ハーマイオニー「そんな‥もしかしたらまだ生きているかも知れません!わたし達が助けに行かなきゃ!」


スネイプ「行ってもムダだ」


ハーマイオニー「待って下さい先生!どうしてムダだって分かるんですか?どうしてそこまで言いきれるんですか?あたしは戻ります!」


スネイプはようやく足を止めた。背中越しに話し続ける。


スネイプ「なら勝手にしろ。だがこれだけは言っておく。あの谷に落ちて助かるわけがない。何故それが言いきれるのか? あの谷の深さは我輩が一番よく知っているからだ」


スネイプはローブを素早ひるがえし顔をハリーの顔の前に近づけ声を押し殺すようにして、


スネイプ「ポッター。昔、貴様の父親にあのつり橋の上から無理矢理バンジージャンプをさせられた事があるからだ」


ロン「(あんなところでバンジージャンプ??そりゃ傑作だ)」


ハーマイオニー「それでも先生、万が一って事があるかもしれません」


スネイプ「確かにお前の言う通りだ。万が一の可能性はある。しかしだ!今、我々だけではどうすることもできん」


ハーマイオニー「そんなのやってみなくちゃ分かりません!」


スネイプ「最後まで我輩の話を聞けハーマイオニー・グレンジャー。ルーピンの知らせを受けたダンブルドアは必ずここに応援をよこす。マグル達の救出はそこではじめて可能となる。だから今我々のなすべきことはこのまま湯飲みの回収へ向かうことだ。 いいか?お前が戻るのは勝手だ、しかし少しは冷静に考えて行動したらどうだ?」


ハーマイオニー「・・・。」


スネイプ「フン。少しは分かってもらえたようだな」


ロン「(じゃあ最初からそう説明しろよ!ルーピンとは大違いだ。 あ!そうだ ハハ)」


四人は西の洞窟へ向かい再び歩き出す。


ハーマイオニー「先生。あの」


スネイプ「またか。次はなんだ?」


ハーマイオニー「ちょっと気になったんですが、どうして先生は湯飲みのありかをご存知なんですか?」


スネイプ「それはいらぬ質問だな」


ハリー「ケチなこと言ってないでさっさと答えてやれよこのむっつりスケベが」


諸事情によって塞がれていたハリーの口が再び開いたようだ。

ロンがロックを解除していた。


【諸事情 ヴォルデモートによる卑猥(ひわい)な闇の魔術によって下ネタしか話せなくなったハリーは、口を開くたびにヒヤヒヤする発言を連発する】


ハリー「この変態!ロリコン! ロリコン!」


ロンはすかさずハリーの体をおさえて後ろへ下がらせたが、わざと口だけは押さえなかった。


ハリー「マグルのふりして秋葉原をウロウロしてるの知ってんだぞ。いつも同じメイドカフェで何してんだ?ああん?話せよ!お前ほんとはめちゃくちゃマグル好きなんじゃねーか!」


ハリーを抑えているはずのロンは、ハリーの胸元で顔を隠して笑いをこらえている。


ハリー「プリキュア(魔法使い)のフィギュアいっぱい持ってんだろ! 出せよ!出して見せてみろ!」


ハーマイオニーも上半身を後ろに反らせてローブの袖で自分の口を抑えていた。


ハリー「聞こえてんのか!?お前はフレッシュ何キュアだっつってんだよコラッ!」


Φ(^囚^;ハリーお酒飲んでない?そろそろ止めようかしら、これ全然台本と違うし・・


えーと、いつも極端に台詞が少ないんで、なんかもうハリーはアレ アレになっていた!Φ(・囚・;


ハリー「この前よ、お前が大人の玩具屋に入ってくの見たぞ。あれ手になに持ってたんだ? お前やっぱりそういうのが趣味なんだろ そうなんだろ?」


ハリー「( ピー)相手にずっと( バキュンッ バキュンッ)とか、(ピーポーピーポーピーポーNG)してんだろォ!!」




しばらくお待ちください・・








スネイプ「いいかよく聞けポッター。我輩も一度今の貴様と同じ卑猥(ひわい)な呪いをかけられたことがある」


ハリー「んんんん…?」


ハーマイオニー「いったい誰がそんなことを?やっぱり、名前を呼んではいけない例のあの人が・・?」


スネイプは再びハリーに顔を近づけ、


スネイプ「例のあの人ではない。貴様の父親、目立ちたがり屋のジェームズ・ポッターだ。あの時我輩は女子生徒に一年間一度も口をきいてもらえなかった・・・」


ロン「(一年間一度も??ひでー)」


スネイプ「フッ。いまにお前もそうなるんだポッター。実にいい気味だ」


ハリー「・・・。」


そしてスネイプはまた足早に歩き出した。そして背中越しに、


スネイプ「急げお前達!日が沈む前に湯飲みを回収せねばならんのだ。そしてまたここに戻りルーピンと合流する。おそらくやつも同じ考えだろう」


 -つづく-