(1)踏み込めない所にも踏み込むのは勇気か失礼か
最近、YOU TUBEでも見るが、何かと映像が公開されている。勿論、暴力などの証拠にもなるものだから必要なのだが、カメラを前面にいかにも事件を誘発するような挑発行為もさんざん見られる。特にメディアも相手を怒らせて失言を引き出そうとする輩もいて、一言で言えば品が無い。
しかし世間がこのようなセンセーショナルな刺激を求めているというのも一面現実である。そういう意味では堅苦しい時代になったと思う人もいるだろうし、逆に真実が見えて良かったと思う人もいるだろう。
(2)権威失墜
さて、かつて尊敬の対象であったものが今やその権威が失墜している。
一番は学校の先生。
以前は教壇があり、生徒より一段高い所から授業を行っていた。それが「目線を生徒の立場まで下ろす」という事だろうか、今は教壇はない。学校の先生と言うと生徒にものを教える、偉い人というイメージがあったが、今は高学歴の人も多く、学校の先生を下に見る人もいるという。以前は教員採用試験は大学生でも予備校があったくらい難関であったが、今は県によっては定員割れを起こす所もあるという。
そして警察官。
私が就職する頃でも、もう公務員の一職種という認識で受験する人もいたと思う。子供の頃の刑事ドラマのように、悪い奴をバッタバッタとやっつける正義の味方というヒーロー像ではない。警察官の不祥事の事件も報道される。しかも面白おかしくだ。
いつの時代でも悪い奴をやっつけるという勧善懲悪はみんな好きだろうが、今の時代はYOU TUBERみたいなスタイルで発信していく事に正義を感じる人が多いのかもしれないと思っている。
(3)教育は必要だと思う
さて、以上の二つの見方を見ると、この事件はどれだけ屁理屈で、人として愚かしいかという事だと思う。
まず警察官を「お前呼ばわり」すること。来いと言うから複数で行ったらそれに対しても文句を言う。「特に用事はない」と電話で言っておきながら、聴取に対しては「用事があって電話をした」という言い逃れようとする浅ましい姿勢。
動機を調べているというが、そもそも警察に対してというよりも人に迷惑をかける行為をしたというだけでダメだ。
裁判ではこの男を厳罰にしてもらいたい。
ハッキリ言って世の中をなめているとしか言いようがない。ふざけたらこういう事になるんだという事を世に示すべきだ。
人に迷惑をかけてはいけないというのは子供の頃に学ぶべきものなのだが、それを39歳になってまで言われるとは情けないと、世の中に示すべきだろうと思う。