(1)暑さの峠は越えたか
今週から東京地方は涼しくなってきた。予報ではまだ30℃に届く日があるようだが、とりあえず峠は越えた感はある。
最近の夏は毎年のように暑さを更新しているように思う。
特に今年はかすみ目も相まって、UVカットのメガネを常時着用するくらいだった。以前も目が焼けるような暑さを感じた時があり、やはり暑さは増しているんだろうと思う。
私が子供の頃はどんなに暑くても30℃位だったと思うが、それでも夏に弱い私にとってはどうにも嫌だった。
蝉の声、日差し、どれを取っても楽しいと思えるものは無かった。特に部活では夏の練習は大変だし、塾は夏期講習で大変。とにかく夏は活発、活動的という一面はあるが、とても動きたくはないという季節でもあるのだ。
(2)大嫌いな夏
多分、私が夏が嫌いなのは、ただでさえ暑さに弱く、夜は寝苦しくという苦痛の時期に加え、このような活動をしなければならないという、ある意味で強制されたような環境にも理由はあるのだろうと思う。
しかし、予備校の時だけは違った。
やはり勉強しなくてはという思いで頑張ったからだ。
おそらく負けん気の強さだけだったかもしれないし、大学受験に失敗するというのは恥ずかしく情けない思いをしたくないという弱さからだったかもしれない。
おそらく苦痛な季節であったことは間違いないが、この夏だけはそういううだるような気候的な事で嫌だったというわけではない。
(3)秋の気配
さて、それが鈴虫が鳴く季節になれば様相も変わってくる。
朝晩は涼しくなり、生きた心地もするというもの。
秋の思い出は多い。
しかし予備校の話を出したので、ここでは予備校の話をする。
予備校も2学期になると、通常の授業に戻る。
しかし緊張とともに始まった1学期と違い、徐々に慣れてくる人離れてきて、最初に決まっていた席も自由になった。
そこで私は一番前に座るようにした。
当然、先生から当てられることも多くなる。
しかしそのプレッシャーに勝つ事を目的にした。自分を鍛えることにしたのだ。
秋の深まりとともに少しづつ肌寒くなっていく。
通っていたところの銀杏並木も黄色くなり、葉も落ちる。
そして冬が来れば受験は目の前。
(4)目的があればこそ
通常であれば、秋は一番好きな季節だ。
地方によっては冬支度という季節でもあろうが、東京地方では一息つこうという感じである。
しかし受験の時はそうはならず、時間が欲しいと思っていた。
目的があればこそ、そこまでも到達に自信がないから練習や勉強の時間が欲しいのだ。
秋の訪れはそんな人生を過ごしてきた。
これからどんな事を思うのだろう。