(1)友人の話
珍しく友人の話をしたい。
彼は高校1年の時に出会った。
私の通った高校は、入学式の翌日からオリエンテーション合宿なるものがあり、学校のルールやら何やらを叩き込まれるものがあった。
彼はその時同じクラス。合宿も同部屋で、しかも隣で寝ていた。
そして同じ卓球部に入部。
彼はすぐにベンチに入れるほどであり、高校1年の時は全く勝てなかった。
仲は悪くなかったと思う。
しかし彼はよく私をからかうので、私が切れてしばらく口を利かないという事があり、しばらくすると「お前は頑固だからなあ」と言ってきて、それで仲直りするというパターンだった。
高校2年の時、ちょっと問題があり、彼はやめてしまった。
その後であるが、何故か予備校も同じ。
大学は別の大学に行き、彼は柔道部に入る。
そして警察に入職する。
(2)それぞれの結婚、それぞれの離別
彼は私と同じ頃に結婚した。
彼の結婚式に参加したが、高校のメンバーは一人もおらず、まあ、小さくなりながらも良い時間だった。
その後、奥さんが癌になり、しばらくして亡くなった。
私も結婚はしたが離婚。お互い独り身になった時間があった。
しばらくして後、彼は再婚した。
結婚式は披露宴などはなく、家族と友人一人のみで簡単に行った。
その時、奥さんから「唯一の親友」というように聞いていると言われた。
彼はそう思っていたんだな、とその時に思った。
(3)子供が産まれる
その後、彼に子供が産まれた。双子の女の子だった。
人の子供なんて、と今までは思っていたが、その時は嬉しかった。
何を送るべきか周りに相談し、オムツを大量に送った。
時々、写真を送ってくる。
それが可愛くてたまらない。
と同時にその成長を見ることが嬉しい報告。