私は子供の頃から親に「勉強しないと大変だぞ」と随分脅されたものだ。ついでに行きたくもない塾に行かされて、おかげさまで立派な勉強嫌いになった。
以前、東大出身の人に難しい本の読み方について聞いたことがある。
彼の答えは難しい本を一度読んで、一言一句を覚えることは絶対に無理。なので1回は気合で読み切る。そして2回目、3回目と呼んでいくうちに何となく理解できるようになっていくものだと言われた。
これは的を得ていて、私もケアマネの試験合格に役立ったと思っている。
この勉強法は苦手な事でもとりあえず手を付けると言った効果もある。もし一言一句にこだわるのであれば、苦手な所は諦めるだろう。
そして勉強するのもしないのも自己決定である。
自分で○○したい、と言ったものは責任をもって行うといった姿勢である。
それから経験。
失敗させることも経験で、机上で学べるものばかりではない。
おそらく教育というのはこういう要素が絡み合ってできるものだろうと思う。
ただ学力を上げれば良いというものでもない。
学力を上げたからと言って、高給取りになれるとは限らない。
何を目的に勉強させるか、そして失敗した時のフォローは。
そうした事まで考えないと無責任だと思うのが私の教育論である。