報酬改定の話になると大体この話題が出てくる。
お金さえ出せば介護に関わる業界の人が満足すると思っているのだろうか?
確かに薄給の業界だから、給料アップは嬉しい事の一つではある。
でも、介護の仕事をやりたがらない理由はそれだけだろうか?
そうではない。
例えば、問題ケース。
とにかくその利用者のうちに行くのも嫌になるくらいのケースはいくつもある。
おそらくヘルパーでもため息をつきながら行かなくてはいけないケースを担当した経験は誰でもあるだろう。
嫌な奴の所に行くほど嫌なことは無い。
それも一方的に八つ当たりされて、やり返せないのだ。
そういうブラックリスト的なやつからヘルパーやケアマネを守ることも大切だと思う。
今では地域会議とやらで、問題ケースの事を話し合う場はあるにはあるが、良い方向に行くケースはあるのだろうかと疑問に思う。
かつて、どうしようもない男性を受け持ったことがある。
盗んだ自転車を乗り捨てる、近所に何かと文句をつける、部屋はゴミだらけ、病院に行けばあちこちに絡みまくる。
こんな人だから、事あるたびに話をしてきた。
私としては在宅生活は難しい。
老人ホームなど、グループワークが必要と思っていた。
結果として、この利用者から私は断られ、別のケアマネが担当した。そして老人ホームに入所となったわけである。
それでも地域包括からは「あなたが信頼されなかったから替えられたんだ」ぐらいには言われたな。
他人の評価んなんてそんなもんだよ。
それでも普通に仕事しているわけだから、私は図太い人間と思われているらしい。
まあ、いいけどさ。