私は昭和45年生まれ。いわゆる第2次ベビーブームの世代。
教育では偏差値教育。そして数年前の校内暴力が一応の落ち着きを見せ、校則が異常に厳しい学校もあった。そんな世代である。
中学に入った時に野球部に入部した。
しかし1年生は声出し、ボール運び、キャッチボール程度。素振りくらいはしたが、1度もボールは打たせてもらえなかった。
好きなスポーツのはずなのに競技をやらせてもらえない、習うのは礼儀という名を借りた服従だったり。
なんか気に食わない事があるとケツバットで殴られた。
そんな状態ではつまらないのでやめてしまった。
卓球を始めたのはたまたま遊びで。それで高校から入部した。
高校は熱心な部活ではなかった。顧問に殴られたことは一度もない。
一生懸命練習したつもりで吐いたが結果は出なかった。完全燃焼しきれなかった。それが今でも続いている。
勿論、全国を目指す学校は体罰やしごきはあったと思う。
それが厳しい練習というものだと思っていた。
やはり学生は怖い存在がいないとふざけてしまう。
高い目標を掲げれば掲げるほど、小さなミスも許さなくなる。
それが体罰として形に表れ経ち、競技力向上のためにしごきになったりとなったのだろうと思う。
しかし「お前のためを思って」というのは押し付けの愛であって、真の愛とは違う。
今は「鍛える」ことはあるかもしれないが、それ以上にその競技を楽しく、真摯に取り組むような指導者が増えたという事なのだろうと思う。
そうすると指導する内容も気合一辺倒ではなく、競技力向上、メンタルトレーニング、日々の生活までの生活指導となる。
高校でも大学でもスポーツ推薦というのがあり、その競技の実績が入学のポイントになる学校は多い。しかし、学校はあくまでも勉強する場であり、生活を学ぶ場でもある。
今年の高校野球はスポーツ推薦のない学校が優勝した。
高校野球でも坊主頭にしない学校だ。
これからのスポーツ業界に流れが変わるかもしれない。