我慢の限界~訪問介護訴訟 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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去年11月に書いた記事の関連。

 

 

ホームヘルパーの仕事は多岐にわたって良いと思っている。

簡単な所では安否確認、話し相手など。

難しい所では身体介護になる。

 

介護保険開始当初は、制度の核のような存在であった。

それが不正事件などが相次ぎ、記事のような給付制限。2012年の改正では生活援助の時間が少なくなり、我が社も訪問介護事業の撤退を検討せざるを得ない状況であった。

 

加えて人不足。

それこそ資格だけ取って仕事をしない人がどれだけいるだろうか。

 

そうした状況で、現場で働いているヘルパーさんたちに負担が増えるのは当然の事。そしてその不満が限界を超えた時、こうした訴訟が起こること、そして訴えが退けられることは容易に予想が出来た。

 

不満を持っている人は現場に多くいる。

しかし、声を上げる人はまずいない。

そして、世間を知らない。

 

福祉の現場には心ある人が沢山いる。

優しい人が沢山いる。

 

だからこそ、自分の仕事に誇りを持っているし、大変な人をお世話しているという辛さも持っている。

 

そして、その辛さを分かって欲しいという気持ちはありつつも、それは政治家が自分たちに聞きに来るものであって、それが現場の声であり、その声を聞かない政治家は無能だというロジックにもつながってしまっている。

 

今、政治の世界で介護の問題を取り上げられ鵜事は皆無に等しい。この裁判もニュースで見ることは無かった。

 

しかし、こうした心ある方の訴えを無駄にしてはならない。このことが蟻の一穴にならんことを願う。