年寄りのインテリジェンスをバカにするな | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

私が就職した頃、施設だろうが病院だろうが、入所・入院している高齢者を「~ちゃん」とか呼んでいる人は多かった。一部の心ある人はそういう言い方はしなかったが、そもそも福祉施設で働く人は、家事の延長で働いている人が多い時代で、人権とか支援とか言う言葉すらなかった。

 

介護保険が始まって、一番変わったのはここかもしれない。

 

在宅介護が中心となれば、言葉遣いの良し悪しはあろうが、少なくとも「~ちゃん」呼ばわりをすることはほぼ無くなっているのではないかと思われる。

 

しかし、例えばデイサービスやデイケアでのレクリエーションと呼ばれるものは往々にして「なんだこりゃ?」と思うような子供だましというか、下らないゲームも多い。勿論、認知能力がどうのこうのという問題はあろうと思うが、やればいいだろうというやっつけ感は否めなかった。

 

それはボランティアにも言えることで、やる方は勿論、世の中の役に立ちたいと思う善意であることは疑いの余地は無いが、それが知らず知らずのうちに上から目線になってしまう例も数多く見てきた。

 

さて、記事のような「ニューセブンティ」の話。

 

芸能人で言うと草刈正雄さんや水谷豊さんも70歳という事である。歌手で言えばタケカワユキヒデさんとか、山下達郎さんとか。

それにオフコースやチューリップのメンバーだって70代。

 

そういう人は我々世代の見本であり、礎でもある。

 

それに、その世代の熱中したテレビや流行り歌だってある。

 

確かに童謡や児童唱歌だったら知っている人も多い。

 

でもそうでなく、青春時代だったり、苦悩したり、恋をしたり、バカみたいに飲んだり。

そういうことは世代を超えて、皆が通過する事であるだろう。勿論、その時その時の向き合い方とかはあるだろうけど。

 

今と時代が違うから、というだろうけど、その時代に戻って、青春時代に感じた風の心地よさとか、雨の冷たさとか、人それぞれの歴史は尊重すべきだと思っている。

 

昔話というなかれ。

高齢者のインテリジェンスはバカに出来ないものがある。