介護者の犯罪 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

 

 

直近の記事で介護者側の犯罪がちょいちょい。

記事になるくらいだから、記事にならない犯罪はもっとたくさんあるだろうと思う。

さらに犯罪まではいかないけど、近いものもあると思う。虞犯っていうのかな。

 

よく覚えているのが私が以前勤めていた法人の姉妹法人で利用者に対する暴言があった事。

この時は利用者がテープレコーダーを隠しており、介護職員の暴言やらが録音されて、家族が都に持って行った。

 

おそらく

 

この手の話になると、弱い立場の人になんてことするんだという意見。

逆に、利用者からの暴言やらに耐えかねて起こしてしまった事件として介護者側に同情的な意見。

 

などと意見がある事と思う。

 

ただ、人を殺すという行為。

誰でも出来るものではない。

日常的にもケンカをした時、言い争いになった時、ふざけてでも「死ね」とか「殺す」とか普通に使っている人もいると思う。

本当に殺したいくらい人を憎むこともある。

早く死んでほしい、目の前から消えて欲しいと願う事もある。

 

でも実行に起こすことはまずない。

自分が犯罪者になる勇気がないからだ。

 

その人が死ぬことと、自分のこれからの価値を天秤にかけた場合に後者が勝るからだ。

 

それで良いと思う。それで犯罪が抑止できるのなら。

 

この記事はなぜ前者が勝ってしまったのか。

 

身近な人が死んだ場合

その死を悼み、あれこれと思うをめぐらす事はある。

生きていれば何がしたかったか、心残りはなかったか。

残された家族は何を思うか。

 

我々介護者は、利用者が介護状態になって初めて出会う人だ。

その人のすべてを知っているわけではない。

いくら昔はすごい人と言われていても

今目の前にいる老人はヨボヨボした弱い人だ。

 

だから優しくしろという事ではなく

そんな人でもこれからについては抱く不安を

解消する役割の仕事であると思っている。

 

弱い人間を殺したからって誰も評価しないよ。