負担割合証 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

毎年この時期になると「介護保険負担割合証」というものが送られてくる。

これは収入に応じて介護負担の自己負担が1割~3割まで決められるものだ。

期間は8/1~7/31

ケアマネはこの時期はこの確認作業に追われる。

役所も早く出してくれればよいが、大体20日過ぎに出すので、7月のモニタリング時には全員の把握が出来ない。まあ、8月の請求に間に合えば良いので、実際には9月の頭までに把握できればよい。

それでもせっかちな私は早く把握したいので7月中に慌てて回っていた。

でも今年は13日に発行されたので、例年よりはゆとりをもって回れそうだ。

 

それで、この件でもクレームの話はある。

もともと介護保険の負担は1割だったが、高所得者は平成28年より2割、平成30年からは3割負担となった。

 

そのクレームの主はやはり高額所得者で、2割から3割になった時に「1割増えただけかもしれないが、俺の負担は1.5倍になったんだ!」というもの。それを通っているデイサービスの管理者に話したというのだ。

仰ることはごもっとも。自分の負担が増えるのに何の賛成があろうか。

私が言った一言。「じゃあ、やめれば?」

こういう制度的なことをケアマネや事業所にクレームを入れられてもどうすることもできない。せいぜい「利用者の声として役所に話しておきます」くらいな返事しかできない。役所にクレームを入れても「制度で決まった事なので」くらいしか言えない。事業所には理解していただけるよう粘り強く説明して、などとなる。

 

でも、介護保険サービスに限らず、値上げはどの業界にもある。要はそれを利用する側の費用対効果の面が大きい。

自分の通っているデイサービスの利用料が1.5倍になっても通う価値があるなら通えばいいし、そう思わないならやめればいい。

そう話したらすごすごと引き下がった。

 

先日参議院選挙があって、よく「シルバー民主主義」などと揶揄される。表になる高齢者の施策ばかりで若い人はないがしろにされているというもの。

 

若い人の立場から考えれば一理あるが、高齢者も優遇されていると思っていない人がいるのも事実。

 

ケアマネの日常の一コマです。