昨日、「すみだ介護の仲間」の忘年会があったことを記事に書いた。
そもそもこの会は、区の介護事業者連絡会の経営者を中心に集った勝手連だ。
だから、区外の人も、議員も、介護にかかわっていない人とも参加してもらっている。
ここ数年、痛感していることは、我々がいくら主張しても、その主張が通らないことだ。
とある議員からは、「介護ばっかりが大変じゃない。ほかの業界も大変なんだから、介護ばっかりかまっているわけには行かないんだ!」と言われた事もある。
以前、介護報酬を上げる、という事があっても、高齢者の認定基準が厳しくなった結果、民間に還元されなかった。
今回の改正も、訪問介護では、生活援助が60分から45分に、ヘルパー2級のサービス提供責任者の事業所は10%の減算に、という事である。
また、行政の姿勢も大問題だ。
改正というのも、行政と利用者、我々事業者の合意があって実行されるなら話は分からないでもない。しかし、財政論に負けて、見方を変えられ、結局、介護保険設立当初の理想である、「介護の社会化」が崩れつつある。いや、もうすでに人材の面では崩れている。
我々が主張しているのは何も我々の既得権益の問題ではない。
高齢者や障害者の生活を守る最前線にいる我々を理解して、妥当な評価をして欲しいのだ。
しかし、前記のとおり、見方を変えれば「介護ばっかりにかまっていられない」というのも分からないではない。しかし、そういう弱い人にかまっていられない議員は辞めさせるくらいの力が欲しい。
ただ、暴力的な動きはしたくない。
だから、お互いの理解を深められるよう、コミュニケーションをとることを主眼に置くのだ。
一般の人で介護のことをどのくらい理解しているだろうか。
皆の理解を得るためにも、この活動は必要だと認識している。