天国の君へ
拝啓 いかがお過ごしですか。
君がこの世から去ってもう2年でしょうか。
去年の秋、君の高校の先輩のK君に、今年の正月に仙台の方から訃報を聞いたので、ゴールデンウィーク明けにでも君の実家に行こうと思っておりましたが、震災で壊滅してしまったと聞きました。結局行けずじまいになってしまい、大変ご無沙汰してしまいました。
君が死んだ後、様々な媒体で君がどのように福祉に取り組んでいたかを知りました。
大学のころから一生懸命勉強していた君でした。市の職員になり、社会福祉士に合格し、地域包括支援センターで働く、いわば福祉のエリートなのに「自分は知識はまあまあ、経験は無し、何よりも勘が働かない。」と決して現状に満足せず、自分に驕らず、目の前のひとつひとつの問題に真っ向から挑んでいる姿は普段の姿からは想像もつかない迫力を感じました。
不思議なものです。そんな君の熱い姿を死んでから知りました。
でも僕も小さいながら、この地域で仲間と頑張っています。
福祉の問題は様々あるけど、「よりよい社会を作る」という大きな目標が一致していれば、立場や角度は違っても、「つながっている」と思っています。
僕は君の足元にも及ばないけど、もしその「つながり」で君の遺志を万分の一でも継げるのであれば、僕の人生を懸けて立ち向かって生きたいと考えています。
多分、君はニコニコしながらこの話を聞いていることでしょうね。
どうぞこれからも見守っていてください。そちらに行って君に会うまでもう少し勉強して頑張ろうと思います。合掌