こんにちは。
命をつむぐ写真家 地天順子です。
あるいいお天気の日
ご依頼いただき愛知県へ出張撮影でお伺いしました。
ご依頼くださったのは海外在住のYoshieさん。
ご実家へ帰省のタイミングに合わせて日を決めました。
左:私 右:Yoshieさん
約一年前にお配りした
「命をつむぐ9人の写真物語」の小冊子読んでくださって
「両親も高齢だし
家族全員の写真を残そう!」と思ったそう。
私がお伝えしたかったことを受け取ってくださり
こうして実行してくださったことは
すごくうれしくて
またこうして必要な方に届くといいな、という発信の励みに繋がっています!
話を戻して。
今回の撮影はご両親を含め、
13人の家族写真を撮ることが一番の目的でした。
13人が同じ日の同じ時間に集まるって
なかなか大変。
(ご依頼くださったYoshieさん、きっと大変だったことでしょう)
当日の撮影時間の後半には全員が集まる予定!
なので、前半はご両親のお写真やYoshieさんのご家族写真を撮り
あとは13人の全員写真を撮るのみ
が・・・
どうやら部活の練習試合で帰宅遅くなりそうと連絡が入り
「到着時間が遅くなりそうだから
今回は難しいかも・・・」な雰囲気に。
「仕切り直しかな…」なんて声も。
私はまた伺わせていただくことはできますが
海外から帰省するとなると
また半年後?一年後?
その時に13人全員が100%そろうとは
誰にも言えません。
そう思うと
私はそのまま帰るという気持ちになれず
きっと同じ様な気持ちだった
Yoshieさんとちょっとお茶しに行くことにしました。
「きっとギリギリなんとか帰って来てくれる」
なんかそう思ったのです^^
カフェで2人お茶して
頼んだラテが飲み終わる頃
「帰って来たみたい!」とスマホを見るYoshieさんの明るい声が。
二人で足早に戻り
撮影の準備を!
庭を見たらYoshieさんの息子さんが
「椅子並べておいたよ!」ってーー!
Yoshieさんが「13人の家族写真を残したい」っていう気持ち
ちゃんと家族に届いてる・・・
思わずウルッときちゃいました。
ご用意された
全員おそろいのTシャツを着て
日の暮れる前に
ご両親を囲んで13人全員の家族写真を
残すことができました。
「感無量」
「宝物」
Yoshieさんがそうメッセージくれました。
家族写真を撮ろうと思ったら
今ならスマホでも撮ることができます。
でも、
撮影をあえて依頼することで
今の家族の姿が大切で特別だと感じられる
のではないでしょうか。
この日の撮影のために何日も前から
日を合わせ、
撮る場所を決め
おそろいのTシャツを揃え
このフォトグラファー(私のこと^^)が帰る前に
全員で撮れないかもしれないと思った時の
なんとも言えない気持ち。
これらは
スマホで自分たちで撮るだけならなかったこと
私自身も
「ご家族では撮れない写真がある。他人である私が入ることで撮れる写真がある」
と思っています。
みんなが写っているというただの記録の写真ではなく
今、こうしてみんなが生きている証
一緒にその瞬間にいること
お互いの存在を見つめ直すきっかけにもなる
そして、
その一枚を見るたびに
エピソードを思い出しながら
それぞれの心の拠りどころになるような写真が
家族写真の本当の価値なのだと
今回のYoshieさんのご家族写真を撮らせてもらってあらためて感じました。
日々の当たり前の中に大事なものがあります。
とても大事なのに、見えにくくなっているかもしれません。
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