初めての体験って すごくワクワクします。

始める前は 私にできるかしら? とか

通うの ちょっと面倒 とか、いろいろ

不安があったりするけど

いざ 始めると 楽しくて 意外に

のめり込んだりします。

最近の私の初体験は 一閑張りのバスケット。

友人の育子さんが手掛けていて

素敵だなーって 見てたけど、

そこまで止まりで 自分が手に入れるとか

まして 自分で作るなんて ほとんど

考えていませんでした。

一閑張りは古くは江戸時代からの伝統工芸

です。茶道具など 日常使うものに 和紙を

貼って その上に着物地を張っていきます。

そこには ものを大切に 長く使おうという

気持ちが込められています。


さてさて 初めての一閑張りバスケット作り。

3回シリーズで 仲良しの素敵な仲間三名での

楽しい時間となりました。

竹の籠に丁寧に和紙を貼り、

その上に着物の生地を張り付けていきます。

和紙の感触は優しく 刷毛で糊を塗る作業は

子供の頃 障子貼りをしたことも思い出し

気がつくと 無心になっています。


着物の生地選びもまた 楽しい!

いろいろな美しい生地があって 迷います。

紫の銘泉を選び 裁断していきます。

絹の感触も心地いい。



籠に貼った和紙が乾くのを数日待ってから

いよいよ 生地を張り付けていきます。

徐々に 世界に一つの マイバッグが

完成に近づいていきます。



丁寧に絹の布のお花を切り抜いて バッグの

中にも張りました。 なかなか素敵!

数日おいて 張った生地が乾いたら いよいよ

コーティングして 持ち手に布を巻きつけて

完成です。



無心になって 手を動かす時間は 瞑想の

時間のようでした。

心が落ち着き とても心地よい時間でした。

合間のおしゃべりも とても楽しく、

循環する暮らしを目指して 集まった仲間の

明るい未来の夢が広がりました。


そして 完成したマイバスケットの なんと

愛おしいこと!

自分が手をかけて 一生懸命に作ったもの

って やっぱり 気持ちが入りますねー

大切に 使いますね!


一閑張りは 物を大切に使おうという

物への愛情から生まれました。

そして 手作りのよさや 物作りの楽しさ、

仲間と共有する ゆったりとした 大切な時間

など、便利でスピーディな現在の私たちが 

見失いがちな 大事なことを 思い出させて

くれました。