八月六日の広島の原爆記念日、九日の

長崎の原爆記念日、そして 十五日の

終戦記念日と、今月は 否が応でも

私たちは 戦争と平和について 考えさせ

られます。


同級生に教えてもらって 数日前テレビで放映

された 「新美の巨人」を 観ました。

建築家丹下健三が設計した 広島平和記念

公園が取り上げられていました。

広島で生まれ 中学1年までを 広島で

過ごした私は 平和公園は 幾度となく

訪れています。

それなのに 恥ずかしながら

広島平和記念公園が丹下健三さんによって

設計されたことを知りませんでした。





私が生まれた 広島市中島町に 平和記念公園は
あります。
本川と元安川に挟まれた三角州にある公園は
緑豊かで 綺麗な花々が咲く 美しい公園
です。
そして 世界中からの祈りに包まれた
鎮魂の地です。

愛媛県今治市で生まれた丹下さんは 東京で

学んでいましたが、戦時中 空襲に遭った

今治に戻る途中 両親の死を知り、

広島で原子爆弾が炸裂したことも

知ることとなります。

丹下さんの広島への思いは 特別のものだった

ようです。

戦後 運命に導かれ 広島平和記念公園を

手がけることになりますが、

丹下さんの平和への思いが この平和公園

から広島の街 そして世界へと 繋がって

いるのです。


原爆ドームを背負って 慰霊碑が立ち 

広島の街をも負う 平和の軸線。

その構想は 宮島の弥山を背負い 厳島神社の

本殿から鳥居までを繋ぐ軸線から得たと

いいます。

広島の街から原爆ドームへと繋がる 平和の

軸線を塞がないように 資料館もピロティと

いう柱で下部を吹き抜けにしています。

この公園を 平和を創る工場と位置づけ

平和は待っているものではなく 私たちが

創り出すものだという 丹下さんの強い

思いが伝わってきます。

ここ広島から世界へと 平和の祈りが

届きますように🙏