先日 九州大学薬学部の島添先生のお話をお聞きする機会が


ありました。


九州では 節薬バッグ運動が 進んでいるそうです。


病院で出される薬には 飲まなくてもいいものが多く


不要な薬を 節薬バッグに戻すことによって 医療費を節約して


いこうというものです。


実際に たくさんの薬を飲むことによって 副作用に苦しんでいる方も


多く、薬を減らしたり やめることによって 症状が改善することがある


ようです。


食生活のことや 東洋医学のことなど とても 参考になるお話が多々


あった中で、 心に残ったことに、「一元論と二元論」が あります。


医療の現場では 癌や病を 悪として やっつけるという 二元論の


考え方があります。


そして 日常生活でも 菌を悪者として 除菌 殺菌するという考え方も。


でも 自然の摂理からみると、 癌細胞も自分の体の一部なのです。


それから 私たちの体は さまざまな菌によって 守られてもいます。


自分に都合の悪いものは 排除するという考え方は 自然の法則に


反するものです。


私たちは みな 自然の中で生かされているということを 忘れては


いけません。


「免疫」は やっつけるということではなく 病の因が出ていく体


作るということです。


自然の摂理に沿った生き方の大切さを あらためて 感じました。


島添先生が 尊敬する 中村哲先生についてのお話も とても感動


しました。 中村先生は パキスタン、アフガニスタンで 医療活動を


されています。 飲料水確保や 農業事業にも取り組んでおられます。


中村先生は アメリカ軍がアフガニスタンを空爆したとき 「いのちの基金」


を設立して多くの難民の救済に努められました。


そして 一方から見たら敵でも 違う方から見たら 味方となる、


敵と味方という二元論的考え方の危険性について 述べられたそうです。


(中村先生は 私の高校の先輩なのです!)


みんな繋がっている 「ワンネス」 という考え方が 大事ですね!