バナナグラムを見つけて、何やらスペリングしている。
って、ぜんぶ車のメーカーじゃないかい。
よくカイが「サンヨン」と言ってたので、日本語の数字の3、4だと思っておりました。
しかし、Ssangyongという韓国の車メーカーのことだった。
たまに、車のエンブレム当てクイズみたいのをネットでやってて、超マイナーなメーカーの答えがわからない時に母に聞くのヤメテ〜〜
母、ぜんぜん分かりません。
先日はHafeiというメーカーを初めて知りました。
皆さん知ってた?!
昨日は、天気に関するワークシートやっていて、太陽の絵を緑に塗っていたので、、、
なぜ緑なのかと聞いたら
“Coronavirus”だそうです。
🦠
あ、コロナちゃんだったのね。。。。。
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昨日ご紹介した本
記事の中で、障がいのある子に大金だけを遺してもダメと書きました。
これまで、何度かメルボルンでのワークショップに参加して、障がいのある家族がいる場合の遺書についてとか、障がい者向けトラストの話なんかを聞いたりしました。
メルボルンにも障がい者に特化した遺書を専門とする弁護士さんは何人もいるようです。
そういった方に障がい者にまつわる遺産相続や財産管理のお話を聞いていると、例えば親が障がいのある子どもの為に大金を遺した・・・日本円にして数千万円分くらいとして。
でも、きちんと子どもの代わりに管理してもらえる仕組みを整えておかないと、この数千万円は数年で消えてしまうこともあると。
知的障がいのある場合、親からの遺産が入ると、突然「俺たち、友達だろ?」となぜかお友達が急に増えるとか(大汗)
「友達の俺、とても困っているからお金ちょうだい」と言われると、とっても心優しい子はいいよ、いいよとお金あげちゃったり・・・・。
友達じゃなくても、突然今まで疎遠だった親戚が急に現れたりとか、あるそうです。
そうでなくても、自分で予算建てやお金の管理が難しい場合、欲しいものを我慢できずにどんどん浪費してしまう人が多いらしい。
銀行にただ遺産を現金で遺してあげるだけだと、数千万円もあっという間に消えますね。
また、つい最近オーストラリア国内で信じがたい事件も起きたばかりなんです。
知っている人は少ないでしょうか・・・・。
でも、障がい児者の親たちは、このあまりに衝撃的な事件に震えました。
メルボルンではなくて、隣のサウスオーストラリア州、SA州で今年の4月に起きた事件です。
といっても、発覚したのがその時ということで、もっと以前から問題は起きていました。
ここから先、人によってはショックを受けてしまうかと思いますので、そういうのが苦手な方はこの先は読まないでくださいね。
日本語では全部書きませんが、英語のニュース記事はリンク貼っておきます。
SA在住の50代の脳性麻痺の女性、Anne Marieさんが、今年4月に病院に搬送され翌日亡くなりました。
その時の状態があまりにひどく、さらに不審な点が沢山あり、事件として警察の捜査が入りました。
死因は敗血症性ショック、臓器不全、栄養失調、酷い褥瘡(じょくそう)、そして彼女の脳性麻痺に関連した問題。
そして、次々に驚くような事実が沢山わかってきました。
●Anne Marieさんは、NDISファンドによって毎日6時間ずつのサポートが貰えているはずだった
●彼女は、食事、身の回りのケアなどすべて自分では出来ないので他の人のサポートに頼るしかない
●しかし、そのケアを提供する役割だったのは、なんとたった一人のサポートワーカー
●このサポートワーカーは、365日毎日Anne Marieさんのケアをしているはずだった
●実際は、Anne Marieさんは少なくとも1年以上の間、家の中にある椅子に座ったまま24時間を過ごしていたようだ
●Anne Marieさんのご両親は10年以上前に亡くなったけれど、彼女にいいエリアにいい家を買ってあげて、たくさんの遺産も遺していた
●Anne Marieさんのご近所さんは、少なくともここ5年から10年ほど、彼女が家の外や庭に出ているのを見たことがなかった
●彼女の家からは、冷蔵庫や35,000ドル相当の宝石類や、銀行からは200,000ドル以上の現金が消えていた
●彼女の名前でここ数年の間に70,000ドルほどの借金がされていた
●車の運転も出来ないのに、なぜか彼女名義の車で交通違反が繰り返されて、未払いの罰金が2,000ドル以上滞納されていた
●彼女は2014年以降、一度も医療機関にかかった記録がなかった
あ~もう書いていくだけで気分が悪くなってきます。
この、Anne Marieさん担当のサポートワーカーは逮捕されました。
まだまだ捜査中らしいですが、このサポートワーカーが消えた現金や宝石類を盗んだという疑いが濃厚だそうです。
それにしてもこの事件、たくさんの「なぜ?」が沸いてきます。
なぜたった一人のサポートワーカーが365日彼女の担当ということになっていたの?
彼女を派遣していたプロバイダは、このサポートワーカーひとりに365日×6時間のシフトを与えていた?!
どう考えたって、年間一日も休みを取らずに働くことなんて出来ないはずだし、誰もこの状態に疑問を持たなかった?
NDISのファンドをもらっていたらしいけど、誰が彼女のためにプランミーティングに参加したの?
NDISに移行したのは2018年かららしいけど、それまではSA州の障がいサポートシステムの管理だったはず。
SA州どうなってるの??
ビクトリア州の障がいサポートの基準の厳しさを知ってるだけに、本当にハテナマークだらけになります。
Anne Marieさんのご両親が遺した遺産は、なぜ現金で口座に入ってただけ?
一体なぜ、こんなことになるまで誰も気づかなかったなんてことがあり得るの??
このサポートワーカーが勤めていたプロバイダは、NDISからサービスを提供することを禁止されました(当たり前!!)。
でも、このサポートワーカー・・・・67歳のイタリア人の女性なんですが、なんとイタリアのパスポートを裁判所に提出しただけで、今は仮釈放で家に戻れているとか。
どういうこと!!
この事件は、今の段階では過失致死という形で捜査されているけど、どう考えても悪質なネグレクトによる殺人です。
自分では自由に動いたり意思を表明したり出来ない人に対して、この仕打ちは酷すぎて可哀そうすぎて・・・。
この事件を知った直後はショックで眠れなかったです。
Anne Marieさん、今は天国でやっと苦痛から逃れて楽になれているだろうか・・・。
こんなこと、絶対に起こってはいけないし、制度的にも起きるはずがないようになってるはずなのに。
実際に起きてしまったという事実。
Anne Marieさんは、ご両親の遺してくれた素敵なお家があったし、充分な遺産もあったんです。
でも、こんなことになってしまった。
財産をSpecial Disability Trustに入れて、管理してもらっていたら良かったのに・・・。
そして悲しいのが、Anne Marieさんが家から全く出ることなく、日向ぼっこすらせず、社会とのかかわりを持たずにずっと椅子に座ったまま日々を過ごしていたのに、誰ひとり彼女のことを気にかけたり、様子を見に行ってあげようというような存在がまったくなかったことです。
親戚でも、友達でも、近所の人でも、誰か「そういえば彼女最近姿を見ないけどどうしたかな?」って、時々家に様子を見に来てくれる人がいれば。
こんな悲しいことにはならなかったはずだと思うと、残念でなりません・・・。
昨日の本に書かれたいた
知的障がいのある子にとって、幸せで豊かな人生とは何か?
それは、子どもがお金を持っていることではなく、「子どものためにお金を使ってくれる人がそばにいること」
Anne Marieさんには、いい家も沢山のお金もあったけれど、そばで気にかけてくれる存在がいなかった。
前々から分かってはいたけど、やはり障がいのある我が子にお金だけを遺してもダメなんです。
必要なのは、子どもを気にかけて、日々様子をチェックしてくれるコミュニティのような存在。
NDISのような障がいサポート制度はあるけど、それも今回Anne Marieさんを助けられなかった。
政府の制度に頼るだけでは、ダメなんだと改めて思いました。
これはAnne Marieさんだけの話じゃなくって、今現在やこれからの障がいのある人達にとっての課題です。
もちろんカイにとっても。
私は、母として、「お金じゃないもの」を遺してあげないといけないんだ。
そんな風に思っています。
Anne Marieさん、今は苦痛のない世界で安らかに休めていますように。RIP🙏🏻