それぞれの役割で、同じ方向を向いていく◆『ずぼらレシピがママを救う!』がついに紙本に! | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

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高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

去年発売されて、あっという間にAmazonのランキング首位を独占していたマーシャン祥子さんの本。

この時はKindle版のみの発売だったんですが・・・

 

来月2月7日に、ついに紙の本が発売されるそうです!


ぶ、分厚い!!

このブログでも以前、本の感想を書いてます↓

 

世界中のママへのギフト◆キッチンから未来を変えるレボリューション始動!

 

 

 

Kindle版を読んだ時も思ったけど、この本は【祥子さんから世界中のママたちへのギフト】なんです。

 

Kindle版は発売初日だけ無料ダウンロードできるということで、世界各地のたくさんのママの手元に3冊の本が届きました。

 

 

そして、今回は紙の本として祥子さんからのメッセージが1冊にぎゅっと詰まった(分厚い!)本が発売となります。

 

 

この紙バージョンは、まさに「バトン」のように、世界のママ達の手から手へ渡ってつながっていく様子が今から想像できるんです。

 

以前にみんなで色々妄想してた時(笑)、全国の各市町村に祥子本が常備されて、母子手帳と一緒に配られたらいいよね!なんて言っていたんですけど。

 

 

それ、ほんとになったらいいよな~って今も思う。

 

 

児童館とか、子育てセンターとか、小児科の待合室とか。

そんなところにこの祥子本が置いてあって、なんとなく手に取って読んでくれたママさんの人生がそこから変わっちゃうかもしれないわけで。

 

 

そんなことを考えていたら、この紙本もKindle版以上に色んな可能性を秘めているんでは、とワクワクしてきちゃいました!

 

 

 

2月7日にAmazonで購入できるようになるそうなので、楽しみです。

 

私も買って、メルボルン界隈でバトンを回していこう。

 

 

ちなみに、Kindle版には色んなレシピに飛べるリンクがついてたけど、紙版はどうなってるのかな?

 

先日作ったマーシャンレシピのサーモンパテ。3分でできた!

image

 

 

上でシェアした祥子さんの記事にも書かれているけど、この本の収益は、日本の「かるがもCPキッズ」という脳性まひのお子さんを持つ家族のためのNPO法人に寄付されてるんですよね。

 

かるがもCPキッズ


 

 

祥子さん自身が脳性麻痺のお子さんを育てる障がい児ママ。

 

だから最初は、障害の告知を受けたママが最初に手に取る本を作りたい、と思っていたそうです。

 

でも最終的に目指したのは、障害にフォーカスした本ではなくて、誰もが読める、障害と普通の間の壁をなくす本。

 

 

このかるがもCPキッズの代表理事をしている江利川ちひろさんは、3人のお子さんのうち2人が脳性麻痺なんです。

 

命と向き合う選択を何度も重ねてきたほど重度の娘さんと、

軽度の麻痺ゆえに日本のシステムの狭間で居場所がなかった息子さん。

そして、サポートの必要なきょうだいがいる為に、いつもおじいちゃんおばあちゃんに預けられていた健常の娘さん。

 

それぞれの子を育てる悩みや苦労を知っているからこそ、こんな風に同じような悩みを抱える家族をサポートしたいと色々と活動されているんですね。

 

ちひろさんと祥子さんの対談も是非観てほしいです。

 

 

https://youtu.be/eSTw4jTR8uA

 

【普通と普通じゃないの間にある壁 障害に対する日本の社会の現状】

 

このブログを読んでくれている方は自閉症に関わる方が多いかもしれないですが、ちひろさんのお話は自閉症育児に通じるところがあるし、きっと心に響くと思います。

 

 

 

 

上のブログに書かれた祥子さんの言葉。

 

 

【私にできることって?】

 

実はフードコーチとして仕事を始める前は、私も障害に関わる活動することで「ありのままで大丈夫」っていうメッセージを伝えていけたらと思っていた時期もあったんです。

 

実際に、障害に関することをメインで発信していたこともありました。

 

だけどだんだん私が「障害者(児)の世界」で活動していくことはなんとなく違うような気がしてきたんですね。

 

障害児の家族として障害児の家族と支え合い、メッセージを伝えていくことも大切だけど、私の役割はなんかちょっと違うんじゃないか。

 

 

むしろ、障害者の世界と普通の世界の間にある壁のようなものをぶち壊していくこと

 

それが私にできることなんじゃないか

 

と思うようになったんです。

 

障害があってもなくても、悩んだり苦しんだりすることの本質は皆一緒だし

 

伝えるべきメッセージも一緒。

 

こうあるべきに縛られてしまったり

 

私さえ頑張ればと無理してしまったり

 

他人と比べてありのままの自分を押し込めてしまったり

 

もちろん障害があるとそういうことに嫌という程向き合わされるんだけど

 

でも、どんな人生を歩んでいたってそれは同じ。

 

むしろそういう呪縛を解くことができたら、障害と普通の間にある壁だってなくなっていくんじゃないかと思うようになったんです。

 

ちーちゃんもこんなような事を言っていました。

 

障害児の家族が集まって支え合うことはできても、なかなか対社会という動きができない、と。

 

障害児の家族同士が支え合い、意識を変えていくこともとっても大切だけど、受け皿となる社会の意識を変えていくことも大切。

 

だから私は

 

障害があってもなくても日々子育てに奮闘しているママ達に広く伝えたい。

 

ありのままで大丈夫!

 

 

これ、とってもよく分かるんです!

 

 

私も形は違うけど、同じような想いですから。

 

カイに自閉症の診断がついた10年前、ブログを始めました。

 

その時、こう思ったんです。

 

自閉症の子を持つ親御さんたちはもちろん、今まで自閉症というものを知らなかった人たちにも読んでもらえるようなブログにしよう。

 

自閉症を知らない人にも読んでもらうことで、そこからきっと本当の理解や受容につながるはず。

 

そういう想いでこの10年と少し、ブログを書いてきました。

 

 

 

祥子さんも、ちひろさんも、そして私も、

 

違う役割を持って、違う形で、ではあるけれど。

 

この「障害と普通の間にある壁を無くしていきたい」っていう想いはおんなじ、向いてる方向はおんなじなんだ!と思うのです。

 

 

祥子さんの役割は、壁を壊すための本を書くこと。

だとしたら、私の役割は、この本を次の誰かに渡していくこと。

 

 

社会の意識を変える、って聞くと、気の遠くなるような時間と膨大なエネルギーが必要そうに感じるけど。

 

 

One mum at a time

 

これなら私にもできる!

 

 

 

 

『ずぼらレシピがママを救う!』、紙バージョンでまた読み返せるのが今から楽しみです。