ディズニー・セラピー!自閉症映画 "Life, Animated" | カイとわたしの場合~オーストラリアx自閉症xシンプルライフ

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高校生になった自閉症児カイと、シングルマザーのわたし。オーストラリアはメルボルンにて、ふたり暮らし。そんな私たちの毎日を綴っています。

やっとスクールホリデーも終わり、4学期が始まりました。
カイも月曜日から無事に学校に行っています!
私は月・火と仕事だったので、実際に休めたのは昨日の水曜日が初・・・
 
ということで、ホリデー明けの楽しみにしていたことを実行してきましたよ!
 
こんな映画を観に行ってきました。
 
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この映画は先週からオーストラリアで上映が始まったのですが、
一部の映画館でしかやっていないので
昨日はカールトンのCinema NOVAという映画館に初めて行ってきました。
 
Life, Animatedは自閉症の少年オーウェンとその家族の実話、
ドキュメンタリー映画です。
話はオーウェンが23歳になり大学卒業も間近、
もうすぐ両親と暮らしていた実家を出てサポート付きではあるものの
アパートで自立した一人暮らしをする予定・・・というところから始まります。
 
オーウェンは小さい頃からディズニーのアニメ映画が大好き。
 
兄のウォルトとともに順調に成長していたように見えたオーウェンですが、
3歳の時に突然言葉を話せなくなり、眠らなくなり・・・・
後にPDD(Pervasive Developmental Disorder)/自閉症と診断されます。
 
その時の様子を父親のロンは
「3歳の時オーウェンが突然消えてしまった」と表現しています。
 
映画は23歳の成長したオーウェンの日常と
子供の頃のオーウェンを映像・写真と
イラスト風アニメーションを織り交ぜながら展開していきます。
 
 
自閉症の症状を発症する以前のオーウェンの様子が
こちらの映画予告編の最初に紹介されています。(英語)
 
一緒にピーターパンごっこをして遊ぶ父子の姿・・・
オーウェンは「僕はピーターパンだ」と
はっきり自分の言葉で会話をしています。
 
それが、突然消えてしまったのです。
 
その後様々なセラピーなどを試したもののあまり成果が出ず
両親も諦めかけていたところ・・・
 
ある時兄のウォルトが自分の誕生会の後に落ち込んでいる様子を見たオーウェン、
母のところへやってきて・・・
 
「ウォルトはピーターパンやモーグリみたいに、大人になりたくないんだよ」
 
とはっきりと言ったのです。
それまで意味の通じる会話どころか単語すらほとんど言わなかったオーウェンが
こんなにもはっきりと複雑な文を口にしたので母のコーネリアはびっくり仰天。
 
その後父ロンが、映画アラジンに登場する鳥のキャラクター・イアゴのパペットを使って
イアゴの口調そっくりにオーウェンに話しかけます。
 
するとオーウェンはすらすらと受け答えするではありませんか!
 
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両親は確信します。
 
「オーウェンは大好きなディズニーのアニメ映画を通してこの世界を理解しているんだ!」

 
 
そこから、家族はディズニー映画を最大限に使って
オーウェンに様々なことを教えていきます。
 
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大好きなディズニーのキャラクターと共に
オーウェンは多くのことを学び立派な青年へと成長しました。
 
今でもディズニーのアニメ映画は大好きで何度も何度も繰り返し観ているので
全部の映画のセリフが言えるそうです。
 
大学卒業も間近となり、ガールフレンドもいるし、
卒業後はサポート付きのアパートで自立した一人暮らしをする予定。
 
すべてが順調に見えますが、
大人になるとディズニー映画の世界だけでは学べない
色々なことが起きてくるのです。
 
オーウェンは相変わらずディズニーキャラクターたちの力を借りながらも
少しずつ大人への階段を登っていくのでした・・・・
 
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というお話です。
 
 
詳細は、是非ぜひ映画を観てほしいです!!
 
オーウェンの家族は本当に素晴らしいサポーターです。
そしてディズニー映画ってすごい!と改めて思いました。
すごく希望を与えてもらえるドキュメンタリー映画です。
 
自閉症児を育てる母としては、
大人の階段を登り始めたオーウェンくんの姿を見るのが
ハラハラドキドキであり、頼もしくもあり、涙なしには観られない場面もあり・・・
 
13年後のカイはどんな風に成長しているのかな?なんて思ってみたり。
 
ちなみに、私の後ろの席の人は映画上映中しょっちゅう鼻をかんでいました・・・。
多分ずっと泣いちゃってたんだろうな~気持ちわかる・・・。
 
自閉症児のママさんパパさん達は観る時にハンカチ・ティッシュ必須かも。
 
 
日本では、来年公開予定のようですが・・・
実は父ロンさんの書いた原作の日本語翻訳本はすでに出ているみたいですね?
(ついさっき知りました)
 
子供の大好きで興味のあるディズニーキャラクター達を最大限に活用して
自閉症児に必要なスキルを教えていくこのサスキンド家の方法は、
まさに「ディズニー・セラピー」ですね♪
(とうことで、記事のタイトルにも採用させていただきました^^)
 
この本の翻訳者の方がこの映画について書いている記事も発見しました。
ちょっとネタバレ的な部分もありますが、
ネタバレ気にならない方は↓
 
 
 
"Life, Animated" おススメです~!