妄想デートと妄想不倫を
相も変わらず楽しんでいる
ダウン症の花さん(31歳)
10年以上通っていた
地域支援センターを辞め
私の勤める会社が運営する
日中一時支援に通うことになった
ここで2つのサービスの違いを…
<地域支援センター>
障がい者が相談できたり地域社会と
創作・生産活動などを通じ交流する
平均で月3~4,000円の工賃がもらえる
※地域差あり
※安すぎる工賃については改めて書きたい
<日中一時支援>
障がい者(児)を介護する家族の
一時的な休息が目的
自立に向けて基本的な訓練を行うが
工賃はもらえない
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なので花さんは今月から
給料がもらえないことになるが…
「いいの。」
「ここ、くるったから治さなきゃ。」
こめかみを指差して笑った
癒し系の花さん!もちろん大歓迎!
でも「くるった」って…?
あとで聞いた話
妄想がエスカレートしている
夜更かしやスマホの料金が増えた
お仕事も遅刻が増え
帰りは寄り道が多い
15分の道のりを3時間もかかっている
お母さんは困っている
花さんが自分の娘なら
お母さんの気持ちよくわかる
私ならもっと困ってたんだろうな…
花さんのかわいい妄想を
密かに楽しんでいた自分を反省した
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そして初日お迎えに行くと
準備万端で待っていた花さんの第一声
「きょうは妄想の日~」
今まで見たことない
にこちゃんマークのような笑顔だ
花さんよく眠れた?
「眠れなかった」
「夜中にね○○君(実在スタッフ)が
きておしりさわったの」
「ラブラブあいしてるの」
「しあわせ~」
妄想と暴走がとまらなかった初日
スパムおにぎりを食べながら
しあわせ~
私のおしりを触って
しあわせ~
誰にも迷惑かけてない幸せ妄想は
きっと大丈夫な気がしてます
<妄想の原因>
脳内物質のやりとりの調整が
うまくいかなくなっていることが
発病の原因と考えられている
生まれつきのストレスへの脆さ
生活環境
日常ストレスなど
複雑な要因が絡み合って発病する
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お母さんの心労を考えると
「くるってる」かはさておき
母子家庭のおふたりの生活が
少しでも安定できるように
サポートしたい
新たな学びがやってきたようです
最後までお読みいただき
ありがとうございました