知的障がい・自閉症のHさん
10年ぶりにバスに乗って外出した
最初はヘルパー責任者と試し
成功したら私と
という話だったのだが…
1回目にして崩れてしまいました
バスが怖い!
人の出入りが怖い!
落ち着いて座れず
もう嫌だ…行きたくない
になってしまった
さらに
新しいヘルパーが合わない
もう来てほしくない…と
不穏モード突入です
理由は
「パワーがあるから」だそうで
泣きながら
「たとえ若くなくても
パワーがなくてもいいから。」
「代わりに来てくれる?」
パワーないって…
こっちが泣きたい
よくよく聞くと
沢山しゃべるからボクも
沢山しゃべらなきゃいけない
つかれるとのこと
興奮して眼球上転し
薬を飲んで寝るらしい
眼球上転とは
眼球が上方に偏位する身体症状で
いわゆる白目をむいた状態
統合失調症やてんかん
薬物による影響(薬剤性ジストニア)
脳血管障害 脳腫瘍 小児では熱性痙攣
などが原因で起こる
抗精神病薬による眼球上転
(ジストニア症状の一つ)は
ドーパミンの働きが
過剰に抑制されることで出現する
「モヤモヤして胸が苦しい」
「今から病院に行きたい」
というので
スマホをスピーカーにして
一緒に責任者に相談したが
「すぐには解決できない
来週相談しましょう」
と話が終わり…
モヤモヤはエスカレート!
そのとき
Hさんが一番信頼している
ホームの責任者が来てくれた
地域社会で暮らすためには
いろんな人と付き合わなければ
ならない
僕たちも同じです
そのヘルパーさんと話し合って
自分の気持ちを伝えてください
と言われていた
その後私は
退室したが
がんばれるのかなぁ
合わないヘルパーさん
この問題は
障がい者支援に限らず
高齢者の訪問介護でも
日常茶飯事におこっている
ヘルパーに落ち度がなく
ただ利用者が
好きか嫌いかの場合もあるし
「変えてもらうほどではない」
という程度から
「訪問日になるとつらくて仕方ない」
という利用者まで
悩みの深さも様々だ
事業所もつらい
苦情解決係という立場の人を
設置しなければならず
なんせこの時代
1人でもありがたい
貴重なヘルパーさんなのだ
技術的な面での苦情なら
指導もできる
素直に受け入れてくれる
ヘルパーならいいが
ヘルパーも人間なので
なかなか難しかったりする
合わない利用者さん
がヘルパーにも居たりして
お断りされることもあるのだ
調整する人は
本当に苦労されていると思う
でもやっぱり
何らかの病気や障がいを
持っている人の支援
をするのだから
支援者側が学ばなくてはいけないと
私は思います
パワーはないけど
経験だけはありますよー
Hさん
どうなることやら
最後までお読み下さり
ありがとうございました