知的障がい・自閉症のHさんの

ヘルパーでグループホームを訪問

 

 

明けましておめでとう

今年もよろしくね

 

 

地震のことに関しては

あいまいな発言が刺激になり

不穏になる可能性があるので

控えてたのに

Hさんのほうから切り出した

 

 

「ニュースみたら泣くから

少ししかみれない」

 

 

「でも僕たちが元気出さないと

ダメだよね」

 

 

「募金してあげて」

 

 

了解!

みんなができることをしよう

Hさんは祈ってて!

 

 

ところで

もしも今地震がきたら…

2人でシュミレーションをした

 

 

「ここにいるときは安心だよ」

ほんと安心かもね

何の根拠もないけどね

 

 

そして今回すばらしい目標の発表と

お知らせがあった

 

 

月1回ヘルパーとの

バスでの外出が

年末の会議で認められたらしい

 

 

まずは近場の駅から

責任者とお試しのミッション

成功したらのお話

 

 

今は単独行動は認められず

移動は

父親または監視?の車

ヘルパーとは歩いて

近所のコンビ二に行くくらいだ

 

 

10年ぶりにバスに乗る彼は

 

 

「バスに乗ったらどこに座るの?」

「どこでご飯食べる?」

「ラーメン屋巡りもいいね」

 

 

とてもワクワクしていた

 

 

女性を追っかけちゃダメだよ

引きずって帰るからね

 

 

わかってる

もう入院したくないし

36歳なんだから

 

 

うーん

ちょっとドキドキだけど…

楽しみにしてるね

 

 

 

 

 

Hさんは強度行動障害のため

これまで

年に数回は強制入院させられ

お正月はほぼ病院で過ごしてきた

 

 

強度行動障害とは 

自傷 他傷 こだわり もの壊し 

睡眠の乱れ 異食 多動など

本人や周りの人の生活に影響を及ぼす行動

 

 

誤解されがちですが

この行動は

 

 

周囲を「困らせる」行動ではなく

本人が一番「困っている」

 

 

それは障がい特性である

伝えること・理解することの困難さ

が大きく関わっていて

 

 

周囲の刺激や情報の伝わり方が

分かりにくいと

「わかんない…わかんないよぉ」

 

 

言葉は苦手なので

独特の表現や行動で伝えても

「伝わらないのかぁ…」

 

 

イライラや不信感が積み重なり

不安や緊張から逃れたい

 「おねがい!気づいてよぉー」

 

 

伝えたい気持ちと

伝わらない苛立ちを

 はげしい行動で表すしかなくなる

 

 

 

周囲がその行動を止めるため

本人が望むままの対応をくり返す

本人は気持ちが伝わると理解し

「こう行動すればいいんだ」

はげしい行動が定着してしまう

 

 

 

これはまったく謝った学習

そして

この学習をくり返した結果

 

 

問題行動が止まらず

対処するため行動制限や身体拘束が

エスカレートし…

 

 

さらに強い問題行動

さらなる身体拘束そして虐待へと…

 

 

最悪の悪循環

 

 

悲しいことに

厚生労働省の公表によると

その悪循環(虐待)は年々増えている

 

 

「令和4年度使用者による障害者虐待の状況等」

の取りまとめ結果[PDF形式:6.4MB]別ウィンドウで開く

 

 

 

悪循環を止めるには

どうしたらいいのか…

対策を考えてほしいです

 

 

問題行動や行動障害は予防できるし

今現れている

どんな強度な行動障害も

軽減できると私は思っています

 

 

1人ひとりにあった支援を連携して

続けていくことが

本当に必要な支援だと思います

 

 

~思いやりをもって~

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いつもありがとうございますハート