母親の介護で帰省しました
沖縄はぽかぽか
日中は半袖で過ごせます
飛行機の中でふと
上京してはじめてみた雪のことを
思い出しました
~はじめて雪をみた日~
忘れもしない19の冬
本物の冬は寒いのではなく
痛いことを知った
友人は寒さと寂しさに耐えきれず
故郷に帰り
2人部屋だった寮
ひとりでコタツに入ると
顔だけピーンと張りつめる
室内で吐く息が白いなんて
とんでもない所に来たと思っていた
南の島育ちの私
ある朝
工場で作業をしていたら
リーダーが
外に出てみなさいと言った
素直に外に出てみると
空から白いものが
ひらひらと舞っていた
雪だ!!!
生まれてはじめての雪だ!!
心がはずむ
はぁ――――っ
息を吐きまくる
はじめての雪はどう?
リーダーが満面の笑顔で出てきて
しばらく仕事をさぼることを
免除してくれた
優しい人に恵まれたから
あの感動が忘れられないんだね
その夜公衆電話から
10円玉を積みあげ実家に電話をした
10円玉が秒で次々と消えていく
雪 ふったよ!
いいな見たいな
今すぐ送って~と
南の島の家族たち
あれから40年近くたち
雪が降ると感動より先にくるのが
通勤の心配
通勤の途中
思いっきり滑って転んで
お尻にアザができたこともある
スキー場でリフトに引きずられて
非常停止させたこともある
はじめて雪をみた日の感動を
思いながら
故郷沖縄を楽しみたいと思います
いつもありがとうございます