いつもありがとうございますハート

 

 

 

天国に旅立たれたご利用者さんに

ヘルパーとして人として

想いを綴りたいと思います

 

 

~ 和子さん(仮名)へ ~

 

 

その節はお世話になりました

 

 

あちらの世界で

大好きなご主人と再会でき

 

お伝えしたかった思いを

伝えられたことでしょうね

 

 

笑っている和子さんが

目に浮かびます

 

 

 

     ハート     

 

 

 

古い一軒家の玄関を開けると

いつも聴こえていた

 

 

 

私のお墓の前で泣かないでください

 

そこに私はいません

眠ってなんかいません

 

 

 

仏壇にはご主人の写真とお花

 

 

 

お買い物をお願い

ヨーグルトとお豆腐と…

 

仏壇のお花

あなたにお任せします

 

 

あとは… 

メモとペンを持ったまま

すぐご主人の話題に変わる

 

 

 

「あの人は本当に優しい人だった」

 

 

 

買い物から帰ると

しんみりと家中に流れている

 

 

 

千の風に~千の風になって~

あの大きな空を吹きわたっています

 

 

いつの時代に聴いても

しんみりする曲ですね

 

 

 

 

掃除機をかけ始めると

和子さんも

何かしなくちゃと立ち上がり

 

 

何かに導かれるように

ただ家の中を彷徨っていた

 

 

 

「眠れない」と薬を飲み

「食欲がない」と痩せていき…

 

 

 

認知症を心配された娘さんが

よく来られるようになり

 

 

 

娘さん家族のいる都会へ

引っ越すかもしれないと仰っていた

 

 

 

でも和子さんは

ご主人との思い出が詰まった家で

お1人で暮らすことを選んだ

 

 

 

デイサービスに通い始めると

愛唱歌を口ずさみ 絵を描き

 

 

少しずつ ご主人の話題が減り

 

 

ひとつずつ ご主人の物を

手放していった

 

 

 

いつしか玄関を開けると

 愛唱歌が流れるようになっていた

 

 

愛唱歌…がまた懐かしくてしんみりと

里の秋 小さな木の実など

 

 

 

 

「あの人は本当に優しい人で

  私は 頼りっぱなしでした」

 

 

 

和子さんは家事が苦手で 

休日になるとご主人が

お風呂掃除や買い物

植木の手入れ

色々と手伝ってくれたらしい

 

 

 

最期にありがとうが言えなくて

ごめんなさいと

写真に話しかけていた

 

 

お願い

 

  

本当に素敵なご主人だったのですね

 

 

でも和子さんももっと素敵ですよ

 

 

1人の男性をそこまで愛せるって

凄いことだと思います

 「いつか貴方にもわかる」

と仰ってくれましたが難しいです

 

 

 

      ハート      

 

 

 

ヘルパーの仕事は

他人の人生のドラマを近くで観させて

もらっているように感じます

 

 

 

どんな有名なドラマよりも沁みます

 

 

 

ブログは個人情報ほか諸事情があり

控えめに書いていますが

 

 

 

実際はもっとドラマチックでリアル!

 

 

 

逆にいえば…

他人に自分の人生を無償で

さらけだしている利用者さんやご家族

そうせざるを得ないのです

 

 

いつも感謝です

  

 

 

      ハート      

 

 

 

瀬戸内寂聴さんの名言

 

同床異夢(どうしょういむ)とは

同じ布団で寝ていても

同じ夢は見られないことです


愛の情熱は三年位しか続きません


夫婦は苦楽を共にして

愛情を持ち続けるのです

 

 

 

 

最後までお読みいただき

本当にありがとうございましたラブラブ