物盗られ妄想のお話です

 

夢に出てきたので

書くことにお許しが出たのかな…

 

初心者ヘルパーのころ

 

訪問して家事をしていると 

 

「お金ががない! 盗まれた!」

 

寝室から大きな声

 

孫娘の結婚のお祝いに

5万円を封筒に入れて

枕の下に置いたとのこと

 

私はシーツや枕カバーも外し 

必死で探しましたが見つかりません 

 

ますます興奮して大声になり

 

「あなたが盗ったんでしょ!」

 

「お金に困ってるなら 素直に貸してと

 言えば貸してあげたのに!」

 

壁掛けのカレンダーで

私が来た日を杖でつつき

もう止められない感じでした

 

私は冷静さを失い

否定してしまい

自分の対応に悔しくて

悲しくて涙が出ました

 

事業所の責任者が来てくれたので

次の訪問先に行きましたが

動揺しているのがわかりました

 

ご家族の話では 

物盗られ妄想がひどく困っている

結婚もないとのこと 

 

盗られた?金額も上がっていきます

 

結局ヘルパー不足もあり 

他の事業所に変わりましたが

うまくいかず転々とされました

 

家の近くを通るだけで

悲しいようなホッとしたような

なんとも言えない感情でした

 

あの時もっと落ち着いて 

向き合うべきだった

いつも時間ばかり気にせず

少しでも話を聴いたり

寄り添ってあげられたらよかった

 

家族や周りの方も大変ですが

誰よりも苦しかったのは

認知症と闘っていたその方です

 

不満や不安を誰かに

わかってもらいたかったのです

 

 

でも…もしも…私自身に甘く

逃げ道を与えてもらえらるとしたら

 

「あの時はそれが精一杯でした」

 

頭ではわかっていても

心が伴わない状態って

誰にでもあると思います

 

認知症に限らず

介護をされているすべての方に

 

「一人で抱え込まないで」

 

と伝えたい

 

そしてその方とのご縁は

何と!まだ終わっていませんでした

 

また書きたいと思います

 

すっきりしました

 

ありがとうございましたニコニコ