70代のKさんは、とても美意識が高く
スキンケアやヘアメイク
ファッションにもこだわりがあります。
Kさんは両上肢・下肢に障がいがあります。
自分では顔を洗うことも、髪を梳かすこともできません。
ヘルパーの介助がないと
生活も身体的なことも不自由なのですが。
「 グリーンもいいけどやっぱり白よね。」
「 この服にはこのブローチかしら。」
「 着物を着て初詣に行こうかしら。」
とっても前向きで
次々とワクワクを見つけていきます。
ドラマを観て女優さんを参考にしたり
ネットやリサイクルショップで服やアクセサリーを探したり。
昭和感あふれるものが出てきたりします。
お着替えは大変です。
痙縮(けいしゅく)で手足の筋肉がつっぱって
緊張するとさらにひどくなるので
袖を通すのも一苦労で
たまに、ビリッ!となったりします。
ヘルパーも必死ですが(大変な時は2名体制です。)
Kさんは、歯をギュッと食いしばって耐えながらも
なぜかワクワクしています。
どんなに体が不自由で歩けなくても
おしゃれをして堂々と街へお出かけして
みんなに見てもらいたいそうです。
すばらしいです
現実的な話になりますが…㊙
そういう時、Kさんはトイレより、オムツを選びます。
それでもおしゃれがしたいそうです。
私はというと…
ヘルパー中は仕方ないですが
休日もついついヘルパー仕様のウエストゴム。Tシャツ。
美意識はどこへ飛んでいったのか。
今、書きながら思いました。
どうせ私なんか…。がダメなのかも。
自信をもって、堂々と前向きに生きる姿勢が
美意識をつくるのかもしれない
ブランドの服や高価な化粧品でなくてもいいのです。
歳をとっても、むしろ歳を重ねるほど
素敵な女性でいられるように意識をしなければ
Kさんから学びました。
ありがとうございました。